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花摘み2日目。
花摘みの2日目。天気はグズついて花がいまいち開かない。午後になって太陽が出てからようやく蕾が膨らみはしたが、摘んだ花を開葯せねばならず、今日はそこまでとなった。天気がなかなか見方してくれない。特にこの時期は雨が多く、このあとに控えている受粉まで空模様には悩まされる。雨が降ると花が開きやすくはなるらしいのだけれども、気温と合間ってなかなか思うようにはいかない。
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山国町東部梨団地
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試しの花摘み。
午後から試しに花摘みをやってみた。気温が上がらず曇天、寒くさえ感じるせいか開花が鈍い。それでも枝によってはもう摘める状態にあるため、効率は非常に悪いけれども摘み取りにかかった。結果は少量。3時を過ぎたあたりで雨が降り出したのもあって、コンテナに僅かに溜まった花を開葯機に入れて1日を終えた。明日から摘み取り本番のつもりでいるのだが、気温や空模様が気になる。雨は勘弁してほしい。
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山国町東部梨団地
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セイヨウタンポポ。
寒い朝だった。こんな日に防除でスタートはついてない。500ℓの水を積んだ車両で梨棚を走るのだ。霧状に噴霧された水は車両を包み、それが風に煽られて全方位から操縦者に降りかかる。水温はたぶん5℃前後。冬装備の上から合羽を着ていても体温が奪われていくのがわかる。とくに指先はゴム手袋ごしに凍りついたように冷たい。そんな朝でも、轍の先にタンポポが咲いていた。直進すれば踏み潰してしまうだろうから、ぎりぎりで避けて防除を続ける。茎のごく短いせの低いタンポポはセイヨウタンポポらしい。寒いから暖まるのが早い地面近くに花を咲かせるのだとか。
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山国梨棚新高園
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満開の桜の合図。
寒空に桜が満開だ。数日以内に花粉樹も後を追って満開となるだろう。暖かい日が続いたあと急に冷え込んだので多少のズレがあるかもしれず、これに花摘みに防除と空模様が絡んで予定が立てにくくなる。花摘みは動かせない。最適な日に花を摘んで花粉を精製する。しかし、農薬の散布も動かせないのだ。菌が動き始めるこの時期にしっかり叩いておかなければならない。そして雨が降ればどちらも出来ない。天気と気温の変化にナーバスになって残した剪定どころではなくなる。満開の桜が、忙しくなる農作業開始の合図だ。
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山国町コロナ運動場
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接木してみた。
午前中に肥料を入れてから接木をやった。1月に花粉樹から切り取っておいた枝を、花芽ひとつづつ切り離して台木の苗木に刺した。なぜこんなことをするのかと言うと、花粉樹のヤーリーが手に入らないからだ。中国産の輸入花粉が火傷病を発症しやすいらしく利用が禁止されて1年。花粉は自前で要しなければならなくなった。ところが充分な量の花粉を自前では用意できない。だから花粉樹を接木で増やす、というわけだ。うまく行くかわからないが、とりあえずやってみて結果を待つことにした。
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山国梨棚新高園
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小雨と黒猫。
小雨がぱらつくと黒猫が来た。小屋に雨宿りに来たのだろう。今日は少し寒いし雨に濡れたくないのは猫も同じか。パンツのポケットに入れていたビスケットを砕いて口へ運ぶと食べる。食べ物をやるとしつこく付き纏われるから、いつもなら何もやらないのだが、今日は珍しくクールな様子で小屋の梁に上がってしまった。雨はしばらく降り続き、夕方になってようやく青空が広がった。週末は冷え込むらしい。そうなると花粉樹の満開が少し先延ばしになるかもしれない。開葯小屋の開葯機の電源を入れたと農夫さんから報告があった。いよいよ梨農家の1年が始まる。
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山国梨棚豊水幸水園
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花粉樹の開花始まる。
山を下りるとき、ここ毎日必ず確認しているのはヤーリー(花粉樹)の花芽。花摘みが近いからだ。そろそろ蕾が膨らむだろう、の軽い気持ちだったのだが、もう開花が始まっていて、これには焦った。他の農夫さんの花粉樹はまだ静かだし、僅か1日でこの変化は初めて経験する。このぶんだと30日あたりから摘めるかもしれない。また予定が大きく狂ってしまった。
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山国町東部梨団地
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なつしづくの花芽。
天気が良かった今日、花芽が一斉に蕾を覗かせた。もう1日くらいは静かにしていると読んでいたが明るい緑の点が遠目にもよく見えるほどだ。特に、なつしづくの花芽は葉を外周に、内側に蕾を包んでいるから葉の伸びが早い。このあと時間が経過するほどに剪定がやり辛くなる。葉が開いてしまうと枝が見えにくくなるし、落とした枝は燃えにくい。熟練の梨農夫さんらはとっくに剪定を終えて花摘みを待つばかりだというのに、仕事を遅らせているこちらは、なんとも情けない気分だ。
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山国梨棚豊水幸水園
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立ち上がる雑草。
雑草の伸びが早い。大雪が降ろうとも止まる気配がない。花摘みが始まる頃には膝ほどまで成長するだろう。花摘みから受粉、そしてまだ終わっていない剪定に追われてしばらく雑草の相手をしている暇はない。防除の邪魔になる程まで伸びてようやく草刈りに取り掛かれる感じか。今年も春先までの仕事が後手になってしまった。
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山国梨棚豊水幸水園
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白い大きな花。
大きな白い花はハクモクレンだろうか。枝がバルコニーに乗ろうとしているので、冬のうちに切り倒してしまおうかとも考えたが、そうしなくてよかった。30分ほど雨が激しく降り、その後晴れて、白い花がやけに鮮やかに見える。今日は山へ上がらず、梨棚メンバーに手伝ってもらって大きな家具を引っ越し先へ運んだ。引っ越しの後で山へ戻るか悩みつつ、白い花の枝を落としているうちに空は次第に暗くなっていった。
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日田市天ヶ瀬町
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花芽が割れる。
急に暖かくなって花芽が動き始めた。ほとんどの花芽はまだ固いままだが、動き出すと早いのは経験済み。まずごく小さな蕾6〜9個が飛び出し、続いて針のように細く筒状に畳まれた葉が姿を見せる。この小さなセットが夏になると梨棚を覆い尽くして太陽光を遮るほどに成長するのだ。ここから花摘みまではすぐだ。剪定を急がないと。
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山国梨棚豊水幸水園
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今年の初防除。
年が明けて初の農薬散布をやる。天気はよく、梨棚に到着すると早速SSのエンジンをかけた。早く終わらせればそれだけ剪定の時間にまわせる。まず新高園までSSを移動させて防除を開始したのだが、どうにも風が強い。新高園は坂と山の窪地にあって風の影響を受けにくいとはいえ、噴き上げた農薬が風に煽られる。この調子だと豊水園だと防除の効果が削がれてしまうだろう。ということで豊水園は明日へまわすことにした。去年もたしかそうだった。この時期は毎年風がやけに強いのだ。
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山国梨棚新高園
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暖かい1日。
大雪から1日。あれだけ降り積もっていたのは山間地の高いところのようで、幹線道路まで下ると雪はもう残っていなかった。朝の農道は雪が固く凍りついて怖く、急なカーブでは軽トラが滑った。これからぐっと暖かくなるらしが、早く雪の心配せずによくなってほしい。これ以上選定を遅らせるわけにはいかないのだ。
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中津市耶馬溪町
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大雪の日。
朝目覚めて驚いた。想像していたよりずっと多い雪が積もっていたからだ。コンクリートの急坂が多い土地だから道は凍結しているだろう。車はとても動かせない。軽トラの狭い屋根には30cmほど乗って荷物に見える。そしてやけに冷え込んでもいる。最悪の場合を考えて食料と煙草を数日ぶん買っておいてよかった。今日は家に籠るしかないようだ。
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日田市天ヶ瀬町
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理想的な豊水の枝。
豊水は特に枝を徒長させる品種だ。ぱっと見に新高の2倍ほどの新枝を伸ばす。だから短果枝や花芽が美しい螺旋を描いている枝を選んで降ろしやすいとも言える。その反面、枝の数の多さから剪定に時間がかかり、焼き払う手間も増える。まだまだ元気の良い古木は厄介で、不要な枝を払うだけで半日を費やしたりする。とはいえ1年目の短果枝が並ぶ枝は美しく、大きな実を下げてくれるから嬉しかったりもするのだ。
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山国梨棚豊水幸水園
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春の雪。
暖かく穏やかな日が続いてからの急な冷え込み。おまけに雪まで降っている。1℃の気温は寒波なら当然だが、気持ちが緩んでいるところにこれは堪える。梨の木に乗った雪を確認したところで帰宅したい気分になる。連日の引っ越しのために荷運びで剪定の時間を潰していなければ是非そうしたいところだ。しかし仕事を進めなければ剪定は終わらない。寒波が去って暖かくなれば花芽が割れて開花もすぐとなる。冷たい指先に息を吹きかけつつ剪定に取り掛かった。
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山国梨棚豊水幸水園
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雑草を乗せた古木。
山国梨棚は古木中心の園だ。対照的に梨棚メンバーの流線型梨棚は幼木だけの園。こちらは3本主枝しかなく、向こうは流線のみ。何もかも違う。キノコを寄生させた木もなければ、雑草を乗せたものもない。とりあえずこちらが優位な点を挙げると、今のところ収穫量が多いという1点のみだ。作付け面積がそもそも違うから比較するのもおかしいのだが、これからゆっくり逆転していくことだろう。それはともかく、雑草を乗せた古木の見た目は案外良かったりするのだ。
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山国梨棚豊水幸水園
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玖珠町午前7時。
引っ越したせいで家を出るのが30分早くなった。冬の寒さが和らいで震えながら運転席に座ることもなくなり、早朝の空気が気持ち良かったりする。夏の出荷はもっと早くに家を出るから特に苦痛はない。これまで早朝に通過することのなかった玖珠町の田園風景を眺めつつ運転するのもよい。できれば山間部の幅員がもう少し広く整備されるか、トンネルが開通してくれるともっとよいのだが望むべくもない。
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玖珠町北部
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オオイヌノフグリ満開。
小さな青い花が満開だ。2月から見かけてはいたが、梨棚の入り口や梨の樹幹の周りで一斉に開花した。青い花の開花は即ち草刈りシーズンの幕開けでもある。気の早い農夫はもう刈払機を持ち出して立ち上がったばかりの雑草を刈っている。気がつけば暑くなっているだろう。梨の開花もまもなくだ。酷暑のならなければよいけど。
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濃霧の引っ越し。
昨夜遅くからのまとまった雨は、濃霧を残して止んだ。出発地は日田市で向かう先は山国の梨団地。引っ越しをしたのだ。山国に来てから2度目になる。引っ越すごとに山国から離れ、終のすみかとなる予定の次の土地は、山国から随分離れてしまった。日田市で雨が降っていても山国は晴れていたりするせいで空が読めず、移動にも勿論時間がかかる。梨団地の組合員は呆れていることだろう。山国に広い空き家はなく、ならば住みたい土地に住みたいという願望を押してしまったが、後悔することになるかもしれない。
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山国町東部梨団地
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伐株山。
買い物のため、仕事のあとで玖珠町へ。山国と同じく山間の小さな町だが、商施設の充実ぶりは山国と大きく違う。人口差と言えばそれまでだが、コンビニがたった一軒あるだけの山国とは差がありすぎる気がする。町のどこからでも見えるメサは伐株山で、頂上からの眺めはなかなからしく、グライダーから俯瞰する動画はトトロの風景そのまま。いつか上がってみるつもりだ。
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玖珠町伐株山
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幸水の苗木。
幸水の苗木を触る。去年植えた苗木は今年で2年目だ。幸水は枯れやすいから3本植えたうち1本は欠落してしまうだろうと思っていたのに、すくすくと成長中。主枝予定の2つの枝はまっすぐ伸びて防鳥ネットに届くほど。この2本は園の上手下手に向けて分け、最終的に2本主枝か3本主枝にする予定だ。今年の夏も酷暑が予想されるそうだから、灌水を怠らずしっかり育てたい。
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山国梨棚豊水幸水園
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豊水の古木。
丸1日かけて豊水を1本剪定した。いや、1本に丸1日かけてしまった。画像での樹幹はそれほど太く見えないが、豊水園では古木の中で大きい部類の木だ。豊水が剪定し辛い理由のひとつに徒長枝が多いことが挙げられる。この古木は特に勢いよく枝を徒長させる上に数も多いので、使わない枝を落とすだけでも時間を食う。みぞれが何度か降り、午後遅くなって寒さが厳しくなるあたりでようやく終了。冷え切った指先に息を吹きかけつつ山を下った。
Location
山国梨棚豊水幸水園
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小雨、気温5℃。
朝から小雨のまま終日降り続けた。気温は5℃。手袋が濡れて指が動かず、焚き火も起こせず、真冬の剪定に戻った感じだ。その日の剪定を終えて梨棚メンバーの流線園を訪ねると、ちょうど作業を終えるところで、寒かった1日を雑談で締めくくった。流線形に整えられた梨の木は、剪定を終えてさっぱりすると本当に綺麗だ。短い樹間や、揃った側枝の方向がそう見せるのだろう。もう苗木を過ぎてこれからが楽しみな若い梨園に成長している。
Location
山国梨棚流線園
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農家食堂で夕食。
野菜9割の夕食。山国町に来た最初の頃よく利用した農家食堂に行った。一緒にいた梨棚メンバーは3皿食べ、こちらも同じくらいを想定していたが2皿でダウン。ほぼサラダに少量の鶏肉でお腹いっぱいとなった。アクセスの悪い立地にあり平日でもあるのに客は少なくなく、年齢層も高め。大量の料理を前に少量を皿に乗せて談笑する年配者の姿が印象的だった。また食べに来よう。
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日田市大山町農協
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折れる、あきづきの枝。
あきづきの枝は脆く折れやすい。豊水や幸水より硬くしなやかさに欠ける。注意して降ろさないと、ぽきっと折れてしまうのだ。側枝ならまだ残念に感じながらも他の枝でリカバリできたりもするが、主枝の先端という重要な枝は残念では済まない。かなり注意していても折れることがあるし、誘引してしばらくしてから遠くにバキっという音を聞くこともある。今日も花芽がしっかりついた待ち枝を1本やってしまった。折ってもまだ使えたりする豊水とは対照的に、あきづきの枝はもう切り捨てるしかない折れ方をするのも特徴的だ。
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山国梨棚豊水幸水園/あきづき
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暖かい雨。
すぐ止むだろうと思っていた早朝の雨は午後になっても降り続けた。それでも農作業を続けられたのは暖かい雨だったからだ。降りも強くはない。雨の日の剪定は基本的にしないべきだが、スケジュール的にやむを得ないのだ。今年の開花は早そうだし、花芽が開けばすぐに葉も茂る。時間が経つほど剪定はやりにくくなっていく。花摘みまでに剪定は終わらせておきたい。パーカーのフードが重くなるほど濡れて不快に感じるまでは剪定を続け、早めに山を下った。
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山国梨棚豊水幸水園
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一目八景。
玖珠町と耶馬溪町を結ぶ山間ルート上に一目八景はあって、秋になると紅葉を楽しむ観光客で賑わう。寂れた小さな商店街は道路を塞ぐほどの人で溢れるのだけれど、オフシーズンはかなり静かだ。色のない山の景色は確かに何もないと言えばそうとも言える。けれども山間道路脇を流れる渓流の苔生した岩や、独特な形をした岩峰群は冬でもなかなか見応えがあると思うのだ。田舎道が混雑するのは困るし、空いた道を景色を楽しみつつゆるゆる走るのは気持ち良い反面、人の気配がない景勝地はやはり寂しいとも思う。
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耶馬溪町/一目八景
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晴れから曇りのち雨。
晴れでスタートした農作業。時間が経つほどに雲が増えて山を下る頃には雨が落ちそうな空だった。このあと天気は崩れていくようだ。1週間前なら寒さに震えていただろうけれど、今日は春の到来を感じるほど暖かい。10℃〜15℃あたりの気温は剪定に最適、枝の色が判別しにくくなる夕方近くまで続けられる。指先に息で温めることもなく、焚き火も暑くない。これが20℃となると焚き火の熱が鬱陶しくなり、上着を着ていると汗をかく。この気温が続いてほしいが、来週は寒の戻りだそうだ。
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山国町市平
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幸水に生えたキノコ。
幸水の枯れ枝にキノコが生えていた。衰弱して落とした主枝から伸びていた側枝のひとつだ。キノコが生えた木は終わり。菌糸の成長に抗う力がなく、時間をかけてゆっくりと枯死してゆく。今のところ例外はなく、せいぜい衰弱した主枝を落とし、キノコを焼いてしまうくらいしか手がない。残った亜主枝はまだ元気ではあるものの、収穫の直前で唐突に衰弱したりもする。だから早めに主枝に見切りをつけたのだが。どうなるやら。
Location
山国梨棚豊水幸水園