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午後の遠雷。
暑い毎日。午後になると必ず遠雷を聞く。しかし天ヶ瀬では雨が降らない。山国の釣鐘山は、予報では午後から雨。リアルタイムの降水量を確認すると降り始めたようだ。幸水の次は豊水。大きく育ってもらうため定期的に雨が要るから、通り雨でも嬉しく思う。天ヶ瀬もひと雨欲しいがどうだろう。雨雲らしき重い雲が広がってはいるが、広がるばかりでやがて晴れるのだ。
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日田市天ヶ瀬町
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熱中症患う。
熱中症に陥る。暑く無風な梨棚で収穫作業をしている最中、顔が熱って急な疲労に襲われる。これはやばいな、と作業を中断してすぐ帰宅。自宅が近づくにつれハンドル操作すら億劫になり、到着してしばらくは運転席から降りることすらままならなかった。その後ダウン。収穫を1日中断したにもかかわらず、手元の僅かな梨を店に運んだのは気持ちの焦りからだ。未選果の梨が手元に溜まる状態は避けたい。幸水はまだ下がっており、豊水の収穫前に摘み終えないといけない。頭はまだ重く、気分は晴れないが休んでいられない。
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道の駅慈恩の滝
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濃霧の出荷。
画像で見れば靄だが、肉眼では濃霧。玖珠町も山国町も霧の朝が多い。雲の多い朝は、太陽光が弱く従って霧が残る。出荷のない日であれば視界が狭くなるだけだが、梨を積んでいる朝は鬱陶しい霧。梨の袋に貼った価格シールやロゴマークが濡れるのだ。タオルの一枚でもコンテナに乗せておけばよかったと後悔しても、何処に霧が溜まっているかは予め判らない。山国玖珠線は蛇行する山道だ。ライトを灯して濡れながら出荷先に向かった。
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玖珠町山下
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オオミズアオ。
道の駅へ出荷中、オオミズアオを見つける。久しぶりに見る美しい蛾。山国町にいると実に多くの昆虫を見かける。害虫や訪花昆虫は特に意識する虫。蛍や蝉のような季節の変化を知らせる虫。そしてオオムラサキやタマムシ、オオミズアオのような目を楽しませてくれる虫。それらを探すことなく生きた状態で見るのだ。ちなみにオオミズアオはカイコと同じく口がないらしい。
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道の駅やまくに
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線状降水帯発生。
線状降水帯が南下。日田市も中津市も影響下に入った朝だった。出荷を止めておこうかとも考えたが、選果場として使っている自宅から少しでもストックを減らすべく道の駅に向かった。途中、2箇所で土砂崩れのため道路閉鎖、迂回しながら出荷を済ませて山へ。合羽を着込んで収穫をやり、すぐに後悔した。山は危険な状態だった。無理を圧すといつか必ず痛い思いをするだろう。
Location
山国町釣鐘山
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激しい雨と出荷。
激しい雨の中、出荷準備。軽トラの荷台にコンテナを乗せるそばから保護用のナイロンに水が溜まる。一見すると頼りないナイロン袋だが、これが案外しっかり梨に張り付いて雨水からガードしてくれる。出荷先に到着したのが8時30分。早い時間に出荷分がすべて掃けたようで、夕方の売り上げレポートで知ってほっとする。お盆間近の週末。この雨に負けず客足がようやく動き始めたようだ。
Location
日田市天ヶ瀬町
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幸水出荷開始。
雨の中、車を走らせ今年初の出荷。客足は遠く、おそらく売れ行きは期待できないだろう。それでも明日の出荷のため、帰宅したらすぐ選果しないといけない。これから11月まで、毎日この繰り返しとなる。1コンテナ20kgの重量に耐え、夜間は梨をチェックし続ける日々は後半になると軽い鬱になる。いつも眠く、右手の親指と腰が痛い。収穫も終わり近くになると売り上げなど、どうでもよくなるのだ。
Location
山国梨棚/幸水
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収穫開始。
幸水と、なつしづくの収穫を始めた。雨が予想される週末、曇りの今日に2日分の収穫をやった。厚い雲が強い陽射しを遮断してくれたおかげで30℃を超えることなく、収穫作業は快適。日が暮れる前に山を下った。明日午前中は激しい雨が予想されるため、出荷の時間を読みかねているが、週末の早い時間は逃せない。出来るだけ多くの梨を出荷しよう。
Location
山国梨棚豊水幸水園
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ゲリラ豪雨。
天ヶ瀬から日田市街地までバケツをひっくり返した降りだった。夜の帳が下りたかのように暗くなり、視界はほぼゼロで前が見えない。道路はあっというまに水が溜まり排水が追いつかない。これだけ降ると自宅への山道が崩れるのではないかと不安な気持ちで帰宅する。これまで雨が降らず渇水状態が続いたのに、収穫直前になって雨が続く予報だ。幸水は急速に太りつつあり、なのに味の乗りはいまいち。もちろんこれ以上収穫は遅らせれない。明日から収穫を始める。
Location
日田市天ヶ瀬町
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枯れる果実。
選果の準備に取り掛かる。引越しのあと未整理だった荷を解いて片付け、選果に必要なスペースを確保するべく掃除をやる。しかし、今日は普段に増して暑かった。掃除機を走らせるだけで汗が滴る。だから梨棚メンバーから昼食の誘いが来たのは助かった。冷房の効いた車に逃げ込み、そこから待ち合わせの店に向かい、耐えがたく暑い午後が涼しい昼食となった。去年もそして今年も夏の気温は異常だ。雨も降らないからブルーベリーのような小さな果実は水分を失って収穫出来なくなっている。梨も例外ではない。水分を欲した梨の木は、果実から水を補給しようとするのだ。ギリギリのタイミングで週の後半は雨の予報。たくさん降って欲しい。
Location
山国町東部梨団地
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恵みの雨。
暗く厚い雲を目指して山国へ走り山へ上がった。なんだか一雨ありそうな気配に期待しつつ、しかし降らないだろうと期待せずに収穫の準備に取り掛かる。去年の秋にエンジンを回して以降、一度も起動していない運搬車のエンジンを始動、納屋から出したところでいきなり雨が降り出した。予報では降雨だったが、山の空は気紛れで天気予報に従わない。すぐ止むだろうと運搬車を押して豊水園へ移動したが、ずぶ濡れになった。恵みの雨だ。午前中しっかり降ってその後上がったけれど、土を濡らすことができるのは雨だけだ。灌水では到底及ばない。
Location
玖珠町古後
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今日も灌水。
熱い1日。梨棚に到着してすぐ灌水に取り掛かった。農薬散布車を動かして500ℓのタンクを水で満たして梨棚の、特に苗木を中心に枝葉を濡らしていく。1日に蒸発する水分に比べればほとんど意味のない量ではあるけれど、茅を敷き込んだ苗木と土にたっぷり水をやるのは無駄ではなく思える。不思議で仕方ないが、枝の伸長が止まると梨が大きくなる。それがちょうど今あたりで、幸水は全体的にまだ小さいものの、大きく、唐突に膨らみ始めた実もちらほら下がっている。充分な時間を待って収穫したいのが本音だけど、もうそろそろだろう。
Location
山国梨棚豊水幸水園
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午前5時、熱い朝。
午前5時。朝から気温が高く、今日は暑くなるぞと身構えて山へ向かう。とにかく早く農機を動かして暑くなる前に山を下りたかった。幸水は順調とは言い難く、散水しつつ木の具合を診る。農薬散布車で散水するのは、梨の成長を促すためと言うより、熱波で木が衰弱するのではないかという不安からが大きい。子房を下げて夏を待つ前に主枝が枯れてしまった木も数本ある。冬の剪定で何本か切ったのに、収穫直前で続けて枯死するのは堪える。幸水の収穫量を維持するため新植は続けなければ。
Location
日田市天ヶ瀬町
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香麗の出荷開始。
香麗の出荷開始。道の駅の野菜棚に香麗が並んだ。梨を包むボードン袋に山国梨棚のロゴを見ると1年が早いなあと思う。そして空調の効いた野菜売り場の匂い、蛍光灯の灯りで去年の出荷の記憶がすぐ蘇るのだ。不思議なもので、繁忙期の日々のリズムに体が馴染む気がする。1年でいちばん忙しい季節がやってきたという空気。幸水の出荷は、早ければ来週末あたりを予定しているものの、幸水の成長は遅れ気味。正確な出荷日はまだ判らない。とはいえ選果場の準備をしておかなければ。
Location
道の駅やまくに
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香麗収穫へ。
香麗の味見をした翌日の今日。梨棚メンバーが、少量づつ出荷を始めると言い出した。心変わりしたらしい。コンテナで5つ収穫するのだそうだ。昼食を奢ってもらった午後、こっちは山の暑さにうんざりして仕事を中断、収穫すると聞いたので来てみたわけだ。早生の香麗らしく、まだ収穫には早い幸水よりずっと大きい。採果鋏を差し込んで今年初の1個を降ろす。いよいよ大変な収穫の始まりだ。
Location
山国梨棚流線園
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香麗の味見。
梨棚メンバーと香麗(こうれい)の味見をやる。香麗は幸水より早く摘める早生品種。幸水より大きくそして甘い。そうなると幸水に取って変わるのではないかとも思うが、どんな品種にも良い点と悪い点があり、豊水との混植で花粉に不安が残る。それはともかく、出荷を迎えた香麗はとてもおいしい。今回の試食では、収穫にはまだ少し早いという結論に至った。最終的に園主が出荷日を決めるが、いましばらく待つことになりそうだ。
Location
山国梨棚流線園
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梨棚は渇水。
由布院は雨。玖珠町からぽつぽつ降り始め、由布院で大降りとなった。山国町まで距離にして50kmないというのに山国の山に雨は一滴たりとも降っていない。釣鐘山の降水量は0ミリ。なんとももどかしい。山国は渇水状態に突入しつつある。雨が降るなか県南部まで車を走らせ、再び伸びた実家の雑草を刈り取り、成長を遅らせるために除草剤をたっぷり散布してきた。それにしても熱い1日。日田市は38度を記録した。
Location
道の駅ゆふいん
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収穫前最後の防除。
収穫前では最期となる防除をやる。朝早くに出発して暑くなる前に終える、を目標としていたけれど、案外雲が厚く風もあってくらくらするような熱波に悩まされることはなかった。午後に山国支所へ向かい、中山間協定規約作成のための書類を受け取る。考えてみれば毎日ほぼ梨のために生きているなあと思う。自分のために何かしたかと思い返しても思い出せない。梨棚に散布した農薬が、ずいぶん大きくなった「なつしずく」からぽたぽた垂れて、順調な育成にほっとする。たぶん、この安堵に誤魔化されて自分のことは二の次になっているのだと思う。
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山国梨棚豊水幸水園/なつしずく
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雑草の保水力。
新高園の雑草が早くも伸び放題。刈ってやらないといけないのだが、降雨が期待できない今、短く刈り込んでしまうと地面の保水力が落ちる。朝早くの地面は雑草がたっぷり水分を含んで長靴を濡らすほどで、太陽が上がれば地面を陽射しから守ってくれる。梨の木1本から毎日200ℓの水分が奪われるのだとか。乗用草刈機のブレードを高く保ってうわべだけ刈ってやるつもりでいるけれど、やはり雨に勝つものはない。あと何日雲ひとつない青空が広がるのか。
Location
山国梨棚新高園
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水路の澄んだ水。
雨が降らず暑い毎日。収穫までに草刈りを終えねばとバッテリーを使い果たすまで刈払機を振り回すと、汗が滝のように流れる。そして喉の渇き。保冷バッグに詰めていた冷水はすぐ無くなって、渇きが癒えないまま山を下る。そのとき妙に目にとまるのが水路を流れる山水だ。水路は古いけれども水は澄んでいて冷たい。苔や枯葉が混ざることもなく、手で掬うと飲めそうなほど透明だ。この水が山国梨を育てるのだが、灌水設備のない梨棚では流れる水は使えない。収穫までにまとまった雨が欲しい。
Location
山国町草本
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体調を崩してしまう。
この暑さのためか体調を崩して持病に悩まされた。丸1日ダウンし週があけてふらふらしながら山へ上がったが仕事にならない。午後には早々に帰宅して今日に備えたせいか体調が回復して午前中に仕事をやり、午後は前半期最後の梨部会へ出席した。部会の開始まで猿飛まで車を走らせ、日陰で涼んで時間を調整する。猿飛甌穴群はいつ見ても水が澄んで気分がよくなる。天気予報ではあと2週間この日照りが続く。雲とそして雨が欲しいのは梨のためだけではない。この気温、この調子だとまたいつ体調が崩れか不安が付き纏う。
Location
山国町草本
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草刈りと長いドライブ。
朝は曇り。午後になるとすっきり晴れ渡った今日は、梨団地に農業公社が加わって皆で草刈りをやった。毎年1度、開葯小屋から公民館までの農道を掃除するのだが、この時期の草刈りはとても大変だ。幸い曇りでスタートし、陽射しが強まる前に終わったけれども疲れ切る。午後は仕事を投げ出して、とんでもない遠回りで帰宅する。鮮魚を求めて海岸へ走り、国東半島を経由して日田市へ戻ったのだった。晴れた日の国東半島の景色はとてもよい。
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国東市くにみ海浜公園
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恵の雨と断水。
ようやくの終日の雨。梨棚には恵の雨だ。そして自宅の給水が止まった。原因が判らず水道屋が駆けつけてくるまで水は止まったままだった。原因は落雷。数日前、自宅近くに落ちた雷がブレーカーを中途半端にOFFったせいだった。配電盤のブレーカーはONを表示していたように見えたが、スイッチは下がってポンプへの送電を止めていたのだった。ブレーカーを再度ONにすると何事もなかったかのように流れる水。とりあえずほっとした。
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日田市天ヶ瀬町
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幸水の裂果。
幸水に裂果が見られる。雨が多いはずのこの時期、といっても今年は少ないけれども幸水の子房が裂けてしまう症状が今年も発生している。急速に肥大が進む子房に細胞が耐えられないだとか、日照時間が足りず子房が大きくなれないところに細胞が抱え切れないほどの水分を含んでしまうだとか、原因はいろいろ聞くけれどどれもピンとこない。それより裂果の対処が迷信めいて農夫個人ごとに違うのが面白い。裂果を放置すると虫を集めるから落とせ派、裂果を落とすと裂果が伝染するので放置派、と両極端なのだ。幸い被害は極微。農業推進課からのアドバイスに従って落としている。
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山国梨棚豊水幸水園
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アキアカネ。
斜めから差し込む朝日を羽根に反射して、無数のトンボが飛び交っているのが見える。早速画像を、とレンズを向けてみたが羽根の反射はスマホには映らないようだ。山へ上がると、梨棚にトンボの姿はまだない。トンボはハエや蚊、アブを捕食してくれる益虫だ。これが山へ飛来して梨棚すれすれに飛んでくれるまであと少し。平地で見たトンボは夏を山で過ごすのだ。そして新高の出荷が始まる頃、また平地へと戻っていく。
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玖珠町古後
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落雷と灌水。
朝から雷鳴がすごかった。雷光と共に轟音が響き、だんだんと近づいて来て、とうとう自宅の近くに落雷した。破裂音と共に閃光が走り、何かが家屋に当たる音がした。かなり大きい音だったのに、雷雲が去ってから家の周りを調べてみても、これといった破片や裂けた樹木は見当たらない。何かしら被害があったのだろうと思える音だったが不思議で仕方ない。雷雲が去ると雨も止み、そこからすぐ青空が広がった。ひとつだけ良かったのは、雨が山国に11ミリほど降ったことだ。釣鐘山の降雨量をずっとチェックしつつ、雨量が更新されたときはほっと一息つけた。
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日田市天ヶ瀬町
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終わらない草刈り。
自宅の草刈りがやっと一区切りついたのだが、最初に手を付けたスロープの雑草がもう伸びている。時間をかけ過ぎたせいだ。とはいえ電力不足をやりくりして梨棚と自宅の草刈りをやり、ようやく終わりが見えたのだ。バッテリーをもう2つ買い足すべきか悩みつつ、梨棚のまだまだ残る雑草を考えて来年の夏には新品のバッテリーがあると助かるなあと思う。あるいは2口の充電器があれば迅速に充電しつつ対応できるかもしれないとも考え、いずれにしろ今年の収穫次第だと独り言ちた。
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日田市天ヶ瀬町
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草刈りとダニ叩き。
忙しい1日。朝5時に自宅を出たのはダニ駆除にうってつけの日だったから。天ヶ瀬町は霧雨、おそらく山国は曇りだろうと踏んで涼しいうちに農薬散布車を動かしたのが大正解。まず新高園にダニ剤を散布し、乗用草刈機で豊水園の伸びきった雑草を刈り取り、ハダニが逃げ場を失っている間にダニ剤で叩いた。午後は袋掛けと豊水の仕上げ摘果。しばらくは摘果と袋掛けをやり、それが終わったらいよいよ幸水の収穫となる。
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山国梨棚豊水幸水園
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フルーツキャップ届く。
収穫を前に、注文しておいたフルーツキャップがもう届いた。自宅が山の中のため運送会社に伝えるのに手間取り、結局早めに山を降りて配送を待つことになった。毎年思うのは、いざ荷物が届くとパッケージが大きいということ。これを3つ、豊水の出荷が終わるまで部屋で待機させることになる。使い始めればあっというまに使い尽くしてしまうが、それまでは柔らかく巨大な障害物だ。
Location
日田市天ヶ瀬町
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豊月の袋掛け。
豊月の摘果をやり同時に袋を掛ける。豊月の袋掛けで今年の袋掛けは終わり。ようやく一区切りついた気分だ。収穫まであと少し。やることはまだまだあるけれど、ほっとして肩の力を抜けるのは嬉しい。このあとは袋の掛け漏れ確認と豊水の仕上げ摘果に、梨の保護材貼りに、気が重い草刈りが残っている。新高園での作業に時間を費やす間に、豊水園の雑草がすっかり伸びてしまっている。そろそろ乗用草刈機を動かそう。
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山国梨棚新高園