• |  山国町の梨農家の日記  |

  • 凍った梨棚。

    よく晴れた朝。放射冷却のせいか梨棚が凍りついていた。濡れた指で枝に触ると、手袋が張り付く。夜に雨が降ったようで焚き火の灰が種火にならない。今日は焚き火を諦め、気合いひとつで黙々と剪定をやった。今年からラジオを聴き始めたせいか、余計なことを考えずに集中力が増し、ついでに焚き火の監視をしないため時間が増えて作業が捗る。新高園は山の尾根の影にあって日照は午後1時までと短い。山の影が梨棚を覆い、そこから2時間震えながら剪定を続けた。

    凍った梨棚。

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    山国梨棚新高園

  • 日田市の雪景色。

    山国町の方角にある山が白かった。山国町が近づくにつれ、民家の屋根や路肩に雪が乗り、道の駅に到着すると山へ向かうのを躊躇うほどの雪が残っていた。そこで資材購入を優先して日田市へ向かうことにしたのだが、これが失敗だった。山国町と日田を繋ぐ花月バイパスは雪に埋もれていて、峠の先はブレーキが踏めないほどの降雪。ほどなく青空が広がり太陽が出て雪は次第に消えたけれど、山国へ戻るのを正午まで待った。剪定は午後から開始。梨棚は冷え切っていた。

    日田市の雪景色。

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    日田市小野

  • 雨のち晴れ、そして雪へ。

    雨のスタート。気温0度で枝は濡れている。この状態で剪定をやるのは、かなり苦痛だ。剪定で使う手袋は薄い布製だから、枝を触るとすぐに濡れて指が痛くなる。雨のせいで火が起こせず、そうなると指先を動かすのは気力だけだ。ボケットに突っ込んだり、息を吹きかけつつ剪定鋏を握っても効率は落ちるばかりで、なかなか捗らない。3月末までに終わらせる予定が重圧となって中断する勇気も湧かない。昼過ぎには晴れ間が見えて弱い陽射しが戻ったが、気温はまた0度へ向かって一気に下がっていった。明日は雪らしい。

    雨のち晴れ、そして雪へ。

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    山国梨棚新高園

  • 保護剤の塗布。

    雲が重く薄暗い梨棚で、朝から剪定に励む。不思議なもので、集中できる日とそうでない日があり、天候や気温に関係なく捗るときは集中できる日だ。今日は集中できる日だった。不要な枝を落とし、来年に備えて新しい枝を下ろしてゆく。切り口には雑菌が侵入しないようオレンジ色の保護剤を塗る。何処の枝を落としたか、だいたい記憶はしているから、剪定と枝の誘引が済んだ最後に保護剤を塗布するのだが、これが簡単な作業のわりに時間を食い、作業の腰を折る。塗り漏らしのないよう慎重になるせいで、剪定のリズムを失う。これがなければ、剪定はもっと捗るのだが。

    保護剤の塗布。

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    山国梨棚新高園

  • 干し柿。

    干し柿をもらった。豊水園の空き地に1本だけある渋柿の木から摘んだものだ。地主さんは、邪魔なら切ってしまうよう言ってくれたが、邪魔ではないし切ってしまうのは勿体無い。小さな木だから収量も少なく、最初から摘み取る気もない。だから10月頃地主の農婦さんがやってきて摘んでいくのだが、しばらくすると干し柿になって戻ってくる。剪定の合間につまんだり、煙草休憩で食べたりで、帰宅する頃にはもうなくなっている干し柿。次に食べるのはまた来年だ。

    干し柿。

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    山国梨棚新高園

  • 山国の初雪。

    早朝に雪が降った。土曜日にも雪はあったのだが、ほんの一瞬。梨の枝を白くすることはなかった。今朝の冷え込みのなかなか厳しく、山へ上がると枝に積もりつつあった。今日の予報は曇り。本格的な降りにならないと判ってはいても、雪がちらつく日の剪定は願い下げだ。日田市の梨団地のように終日無風であればいいが、山国の山は風が流れている。この風が堪えるのだ。心配した空は雲が消えたり、またどんよりしたりを繰り返して日の光を届けてくれた。こうしてだんだんと冬の梨棚に慣れていく。

    山国の初雪。

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    山国町梨団地

  • 初霜。

    早朝の梨棚に霜が降りていた。初霜かもしれない。少なくとも辺り一面が薄く凍って白くなっているのは今朝が初めてだ。おかげで空気はぐっと冷たく鼻の頭が痛い。この空気のなか草刈機のエンジンを回すのは気が進まない。乗り気がまったくしないがやるしかない、というわけで乗用草刈機を動かして新高園の落葉処理に取り掛かったのだが、とにかく寒い。この程度の気温は大したことがないはずなのに、体がまだ冬に馴染んでいないというか、耐え難いのだ。おまけに午後には雨まで降り出して、そこで作業を中断してしまった。機械を雨で濡らしたくないというのもあるけれど残りは明日に回して軽トラの暖房に逃げ込んだ。

    初霜。

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    山国梨棚新高園

  • 冬景色の梨団地。

    梨団地がある市平の山が冬の景色になった。梨棚と梨棚の間にある空き地をススキが覆って、梨棚からずっと色の無い景色が続く。明日の金曜日から寒気が九州北部を覆うらしく、気温も本格的な冬となる。つい最近まで火を起こすと暑くてたまらなかったが、これからは焚き火から離れられない数ヶ月となる。毎日、枝を落として焚き火へと運び、指先に熱を加えてまた梨棚に戻るつらい季節になる。

    冬景色の梨団地。

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    山国町市平

  • 新高の落葉終了。

    ほぼ葉が散った。地面を黄色にしていた葉も色が変わってカリカリな枯葉となった。落葉処理待ちの状態だ。剪定をもう始めてしまっているから、あと一列終えたら乗用草刈機を動かそう。予定としては今週末あたりか。先送りし過ぎると葉が柔らかくなって粉砕し難くなる。寒い朝に草刈機に乗るのは気が進まないが、これも先送りすると益々寒くなる。しかし週末は寒気団が下がってくるらしいからどうだろう。とあれこれ理由を探して放置するのもナシだが、やはり寒いのは嫌だ。

    新高の落葉終了。

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    山国梨棚新高園

  • 新品のラジオ。

    梨棚の地主さんから貰った新品のラジオ。いつだったか雑談中に、ラジオを買うつもりだと話したのを覚えていて買ってきてくれたのだ。電池を用意して使い始めたのが今日。野鳥の鳴き声と、ときどき通過する車両のエンジンの音の他は風音くらいしかない梨棚で、人工的な音はよく響く。自然の音もよいが、余計な思考を止めるためにラジオの音は案外良く働いて剪定に集中できるようだ。1時間ごとに挟まる時報もスマホで時間を確認する手間を省かせて、今日は予定より多くの枝を処理できた。

    新品のラジオ。

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    山国梨棚新高園

  • 早朝の道の駅。

    東部梨団地の皆から電気代を徴収し、入金のため同門へ向かった。朝、山へ上がる時間は8時。銀行開店は9時。1時間の貴重な時間を捨てることになる。硬貨が多すぎてATMは使えず、入金額に間違いがないか受付で確認してもらう時間も含めば90分の出遅れとなる。窓口が閉まる時間を考えれば途中で山を下るのも無駄が多く、もどかしい。その面倒も来年の春で終わり、機会会計の当番から解かれる。金勘定はとにかく苦手だ。来期は全ての当番から外して欲しいが、そうもいかない。JAバンクが開く時間まで耶馬溪の道の駅で時間調整したが、早朝の誰もいない施設はなかなか綺麗だ。

    早朝の道の駅。

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    道の駅耶馬トピア

  • 新高の短果枝。

    毎日多くの枝を落としている。去年、多くの主枝を切らなければならなかったため、収穫量を減らさないよう、果実を実らせる側枝を多く下ろしたのだ。結果、雨の降らない8月と異常な高温によって収穫量は減ってしまった。残ったのは大量の側枝。その枝を毎朝切り落とすところから剪定が始まる。2年目の枝は綺麗な短果枝をつけているものが多く、これを切り落としてしまうのは気が引ける。気が引けるが梨の実を大きくするには適正な枝数に戻さないといけない。つらいところだ。

    新高の短果枝。

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    山国梨棚新高園

  • 遅い買い出し。

    日が傾いてから慌てて中津市街へ買い出しに向かった。トイレットペーパーが無いことに気づき、コーヒーも切らせてしまったのだ。剪定をキリのよいところまで進め、目的の店舗に到着すると辺りはもう薄暮。ここから自宅へ戻ると暗くなっているだろう。山国町は自然の多い美しい町だが、大型商店がない。道の駅と即売所で野菜が買え、他にはコンビニが1つあるだけ。買い物が本当に不便だ。買い物ついでにガソリンの補給と、なるべく効率よく済ませる癖をつける必要がある。慣れるしかない。

    遅い買い出し。

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    中津市大貞

  • 落ち葉の絨毯。

    梨棚の地面が落ち葉で覆われている。枝に残った葉より落ちたぶんがようやく上回った。それにしても今年は落葉が遅い。週末に草刈機を走らせ剪定に集中する予定だったが、先延ばしになりそうだ。こうなったら完全に散るまで待ちたくなってくる。枝から葉が少なくなって、剪定がいくらかやり易い。問題は日毎に寒くなるこの時期、草刈機に座って走り回る苦痛だけだ。

    落ち葉の絨毯。

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    山国梨棚新高園

  • たい肥到着。

    昼に堆肥が届いた。同時進行で農機のメンテナンスに整備士が来て、剪定もやるというなかなか忙しい1日だった。堆肥の散布量は去年と同じく控えめ。大雨が降ると堆肥が低い場所に堆積して農機がハマってしまうからだが、それでも散布は日が傾くまで続いた。日が傾くと気温はぐっと下がり、もう冬なのだと実感する。明日から冬装備の出番だ。

    たい肥到着。

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    山国梨棚新高園

  • 新高の剪定開始。

    新高の剪定を開始した。黄色く色付いた葉が、まだしっかりと枝に残っているが、もう12月。落葉を待っていられない。先日はまだ落葉の終わらない豊水香水園の落葉処理をやった。新高の落葉が進んだ何処かでタイミングを見、新高園、豊水園と共に落葉処理をするつもりだ。山が赤く色付いて美しいように、新高園も上から見下ろすとなかなか綺麗だが、優雅な気持ちにはなれない。葉が残っていると花芽が見にくく、剪定の邪魔になる。この1週間が山だと思うのだが、どうなることやら。

    新高の剪定開始。

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    山国梨棚新高園

  • 都城市の湖。

    googleMapに大きな湖を見つけ近くを走ってみた。都城市の御池だ。この先に道の駅があり、標高は500mほど。車を降りると雪こそ降っていないものの寒さに耐えられず、トイレだけ済ませて風景を楽しむ間もなく御池まで戻った。週末の交通量はなかなかのもので、狭い山道を車が引っ切りなしに通る。体調不良がなければもっと楽しめる景観なのだろうが、さすがに九州北部とは雰囲気ががらっと変わり、たまには気分を変えてみるのもよいと思える。美しい風景に出会すと、その土地で就農してみたい気分になるのは自分でも不思議だ。ちなみに小林市には梨団地があるらしく、これには驚かされた。山国あたりが九州の梨栽培で最南端くらいに考えていたからだが、次にこの土地を訪れるときは、ぜひ探索してみようと思う。

    都城市の湖。

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    宮崎県都城市御池

  • 初雪。

    宮崎県の小林市から南下する途中、初雪を見た。鹿児島の高原風景を眺めてみたかったからだが、途中で引き返すことになった。積雪があっという間に5cmほどになり、そこから先の道に不安を感じたからだ。中津市を出発した早朝は小雨で、特に冷え込んではいなかった。だから九州北部からずっと南へ下った霧島で初雪を経験するとは考えてもなかった。スマホで高度を確認すると標高1000m辺りから強く降っているようで、のどかに撮影を楽しんでいる観光客もいた。1年に1度の長いドライブを楽しむつもりだったが、鹿児島へは到達出来ず、ホテルへ引き返すことになった。

    初雪。

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    宮崎県小林市

  • 農業廃棄物回収。

    目覚めてすぐ体調の悪化を感じた。今日はたった1日だけ受け付けてもらえる廃棄物回収の日だ。農業の廃棄物は大型ビニールやプラ、農薬容器と肥料袋など。夏の間に貯まった廃棄物はかなりの量で、狭い小屋には1年と置いておけない。つまり回収日に出せないと翌年困ったことになるのだ。体の不調を感じつつも幸いだったのは市販の風邪薬がしっかり効いてくれたことで、朝早くに山へ上がって廃棄物を軽トラの荷台に載せることができた。天気は回復するものの屋外はもう日中でも寒い。体調に堪える1日だった。

    農業廃棄物回収。

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    山国町草本

  • 今日も雨。

    雨の日が続いている。冷たい雨だ。なのに落葉は遅く、新高にはまだしっかり緑の葉が残っている。雨に濡れた地面では草刈機を走らせにくく落ちた葉も砕きにくいから、落葉処理は来週になるだろう。おまけに風邪を引いてしまったようで鼻水が止まらず喉も痛い。今日は山へ上がって園を見回った後、梨農家を訪ねて防除用水の請求書を渡した。雨の日だから皆に会えないのは想定の範囲。とにかく今日は帰って寝ようということで、早々に山を下りた。

    今日も雨。

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    山国町東部梨団地

  • 機械会計をやる。

    11月の電気代が口座から引き落とされた。梨団地が共同で利用している水道の汲み上げポンプや機器の電気代だ。この1年長らく不明だった水漏れ箇所がようやく判明し、修理後の経過が気になっていたところだった。初夏から水を多く使うせいもあり、電気代は急上昇。臨時に電気代を徴収して不安が募っていたのだ。結果、11月の電気代は無事下降。梨団地の農家で支え続けるには厳しくなっていたため、地中深くで水漏れしていた老朽化した水道管の交換に効果があったと知ったのだった。梨団地の皆へ請求書を作成して今日の仕事を終えた。

    機械会計をやる。

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    竹田市久住町

  • 玖珠町、慈恩の滝。

    日田市のグリーンセンターへ資材の調達へ向かった帰り、気分を変えようと遠回りの道を選んだ。その道中で滝を見つけた。玖珠川には数カ所に滝があるようで、そのひとつがここのようだ。接続している道の駅の名がまま滝の名だから、いちばん大きな滝なのだろう。滝壺に降りてみると水飛沫が舞っていて、それでなくても冷たい空気のせいで震え上がる。止まっていた時間は僅かなのにパーカーを濡らしてしまい、軽トラに戻ってもしばらく震えが止まらなかった。

    玖珠町、慈恩の滝。

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    玖珠町慈恩の滝

  • 帰省。

    帰省する。県内なのに他県への移動がより近い、というほど遠い。高速を使えば1時間短縮できるが風景が味気ない。帰省のルートは必ず高原を選ぶ。もっと近い下道もあるのだが、久住高原の風景は格別なのだ。郷里は、また新たな道が舗装され市内へのアクセスが格段に良くなっていた。大きな工場の敷地に通された狭く古い道路を使うことはもうなくなる。人口が減少する一方の田舎に道路の新設が要るのか判らないけれど、住民と工場共に利便性はぐっと高まるだろう。

    帰省。

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    津久見市津久見港

  • スズメバチの駆除。

    幸水がようやく裸になった。新高の落葉はしばらく待たなければならず、だから幸水の枝から落とすことにしたのだが、オオスズメバチの集団を幸水の主枝に見つけてしまった。スズメバチの巣作りは冬を抜け、女王蜂が飛び立つ春のはずだが、これだけ集まると疑ってしまう。とにかく打ち払って巣があるかどうか確かめないと、来年の夏は近寄れない梨棚になってしまうだろう。スズメバチは顎を鳴らしてこちらを威嚇していたけれど、なんとか刺されずに駆除は終えた。その後ノコで大きな枝を切り落として巣の有無を確認したものの、それらしい空洞は見つからなかった。ただ、顎で切り開こうとして傷ついた樹皮は残っており、蜂の行動が理解できないまま保護剤を塗布してスズメバチとの格闘は終了となった。

    スズメバチの駆除。

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    山国梨棚豊水幸水園

  • 今年最後の防除。

    収穫後の防除2回目。今年最後の防除となる。梨の木は冬に入って休眠状態となり、雑菌の活動は低温で抑制され虫も姿を現さない。梨棚で動き回るのは人だけという季節だ。その入り口というか、梨の1年の終わりにやるのが防除だ。太陽が高くなる午前10時あたりまで待機、体が温まったところでSSに注水を開始して秋晴れの気持ちよい防除となった。このあと落葉処理という掃除をやって剪定に取り掛かる。

    今年最後の防除。

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    山国梨棚豊水幸水園

  • 梨の枝を焼く。

    収穫後、最初の枝焼きをやる。葉が多く残っているため剪定に取り掛かれず、目立つ枝だけ落として焼くことにしたのだ。昨日に続いて今日も寒い。ほんの数日前まで焚き火は熱くて不快だったのに、今日の火は離れ難い。指先を温め、足を炙ってようやくノコが引ける。本格的な寒波の前にもうこんな調子で、厳冬と噂されているこの先が乗り切れるだろうか。

    梨の枝を焼く。

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    山国梨棚新高園

  • 冬の海岸。

    指先が冷たい。厚めのパーカーを着ていても冷たい風が防げない。唐突にやってきた冬の朝だ。これで梨棚の落葉が一気に進むだろう。梨棚メンバーと定食屋で昼を食べ、今年の反省と、ついでに経理のアドバイスをもらった。仕事に追われていたら、年末はすぐそこに迫っている。今年は新高が特に不作だったぶん収穫が早く終わった。喜べない事態なのだが、そのぶん早く剪定に取り掛かれそうではある。メンバーと別れてから中津市街地へ向かい、剪定のための新しいコンテナと作業用の手袋を買った。このゆったりした時間も勿論、収穫量と引き換えだ。

    冬の海岸。

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    中津市中津港

  • 農具小屋の掃除。

    朝の深い霧。今日は雨が降るのかよくわからない天気だ。雨が降るのであれば早めに動いて農具小屋の掃除を終えなければ、と早朝から山へ上がった。農具小屋の掃除を急ぐ理由は、キャリーを新高園に置き去りにしているから。電動のキャリーと合わせると農具小屋はいっぱいになってしまうので、先に掃除をしてからキャリー2台の収納という順番になる。農具小屋は夏の間にムジナが住み着いてしまい、緩衝材やナイロン紐で営巣して無茶苦茶になっている。それらを全て外へ出して焼き払った。すっきりすると気持ちがよいけれど、来年は侵入されないよう対策しておかないと、また同じことの繰り返しだ。

    農具小屋の掃除。

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    山国梨棚新高園

  • 英彦山の紅葉。

    標高600mを境に紅葉が進んでいる。梨棚は400mあたりの山の斜面にあるためか、葉はまだ青い。山国町から福岡へ走ると英彦山があり、頂上付近の県境は紅葉が見頃だ。梨棚と英彦山は直線距離にして8kmほど。この8kmを紅葉の波が下ってくるのにあと1週間は要るだろうか。梨棚の草刈りは順調に進み、あとは落葉を待つばかりだ。

    英彦山の紅葉。

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    福岡県英彦山山頂

  • 落葉を待つ。

    草刈りがひと段落ついた。落葉を集めやすいよう樹幹のまわりと棚の支柱まわりの雑草を払うだけだから順調な作業だった。あとは落葉を待つばかり。黄色く色付いた葉が増えれば、突然小雨のように散り始めるだろう。その間にどこかで最後の農薬を散布し、農具小屋の掃除もやらくては。おそらくあと1週間ほどで落葉が加速するのではと踏んでいるが、ゆっくり待ってもいられないから適当なところで農薬を入れ、葉の粉砕を初めてもよいかもしれない。

    落葉を待つ。

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    山国梨棚新高園