• |  山国町の梨農家の日記  |

  • スイカズラの香り。

    豊水の摘果をやっていると良い香りが漂ってくる。5月に入ってからずっとこの香りが梨棚を包んでいる。香りの正体はスイカズラだ。白と黄色の花は綺麗だし香りも良いこの花は、残念ながらツルを伸ばす。取り除くつもりがなくても野薔薇に絡み、カズラに絡んでしまうため草刈りで除去せざるを得ない。豊水はあと1日もあれば摘果が終わる。摘果が終われば新高園と合わせて草刈りをやらないといけない。この香りを楽しんでいられるのもあと数日ということだ。

    スイカズラの香り。

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    山国梨棚豊水幸水園

  • 梨棚の隅の渋柿。

    冬の剪定の時期、焚き火のすぐそばで立ち枯れてしまったかに思えていた渋柿の木。春が来ると突然スイッチが入ったかのように枝に正気が宿り、梨の新梢成長期になると青々とした葉でその樹幹を覆ってしまった。去年もそうだったが、しっかり生きているのだ。秋になると少量の柿を実らせ、園主の農婦さんに摘み取られたあと干し柿になって戻ってくる。白菜、椎茸、キャベツ、そして紐で結ばれた干し柿。山に上がっていると秋はとくに野菜を買うことがなくなる。

    梨棚の隅の渋柿。

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    山国梨棚豊水幸水園

  • 暑い陽射し。

    気温が夏へと近づきつつある。今週までは夜間はいくらか寒かった。来週の予報はもう15℃を下回ることはないようだ。今日も朝から太陽が見え、遮蔽物のないところでは暑い。梨棚の木漏れ日の下に逃げ込んで、駐車エリアの草刈りは後回しに摘果へ取り掛かった。隣の農婦さんは豊水幸水の摘果をとっくに終え、もっと高いところにある梨棚に移動してしまっている。こっちはというと遅れながらも豊水の摘果に終わりが見えてきたところだ。5月の後半には新高の摘果、そして袋掛けがスタートできそうだ。

    暑い陽射し。

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    山国梨棚豊水幸水園

  • 強風で折れた枝。

    昨夜からの強風。山へ上がる道は予想していたとおり砕けた枝や石ころが散乱している。おまけにやたら寒い。山の天気は目まぐるしく変わり、雨が降ったり晴れ間が見えたりとせわしなく、昼を過ぎてようやく太陽が見えた。強風が梨棚の枝を激しく揺らし続けた結果、数カ所で垂れ下がった枝になった。近寄ると細い待ち枝が折れてしまっている。くの字の枝は全長の半分が新梢だ。来年には棚へ誘引してたくさんの梨を実らせてくれるのに、残念ながら切ってしまうしかない。古木の多い梨棚では、新梢がなかなか芽吹いてくれず貴重なのだ。垂れ下がった枝を集めて焚き火跡へ運び、凹んだ気持ちで選果をやることになった。

    強風で折れた枝。

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    山国梨棚豊水幸水園

  • 元気な枝と衰弱する枝。

    子房が日増しに大きくなっている。勢いのよい木とそうでない木の差は開くばかり。冬の剪定で落とすことになりそうな枝が、いまの時期からはっきり判るのは寂しい。古木の多い梨棚を引き継いでスタートしたのでわかりきったことではあるのだが、段々にこうした枝が増えるであろうことは余計な焦りも生む。今年の冬は予定していた数に加えて先回りするぶんの苗木を注文することになるのかもしれない。売り上げに貢献しないなつしずくや少数植えてある品種はいっそのこと倒して豊水幸水に植え替えるべきなのか、決断は早い方がよい。

    元気な枝と衰弱する枝。

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    山国梨棚豊水幸水園

  • 今日の飲み物。

    梨棚の鉄柵を開ける朝、手には冷やした水を入れたペットボトルを握っている。炭酸飲料ばかり飲んでいては体に悪いだろうし、喉が乾くとやはり冷たい水が美味しい。摘果のきりがよいところで煙草に火を点けて小休憩をとり、水を少しずつ口に入れる。今日はそのタイミングで軽バンがやってきてコーラを1本、続けて言伝にやってきた農婦さんが缶コーヒーを1本置いていってくれた。こうして甘い飲み物が増えるのだ。冷たいコーラもコーヒーももちろん美味しい。なるべく水にしようと思いつつもコーラのキャップを開けてしまう。

    今日の飲み物。

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    山国梨棚豊水幸水園

  • 湧水。

    豊水幸水園と隣の園の間に排水路があり、その真上、法面の真ん中から突き出たパイプと土嚢からこぼれ落ちる水の流れがある。もともと細い川があったと聞かされたが、開拓が始まる前のことだから詳細を知る人はいない。そのせいか圃場の入り口には土中から水が湧く箇所があって、これが一度雨が降るとなかなか止まらない。湧水は細い流れとなって梨棚に流れをつくり、土を大きく削って農機を動かす障害となる溝を刻んでいる。どの園も多かれ少なかれ何かしら問題を抱えているものだが、多くは水だ。水は不可欠であるものの、厄介ごとの原因でもある。

    湧水。

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    山国梨棚豊水幸水園

  • 雨とラジオの音。

    合羽を着て作業開始。今日は朝から雨、山を下りる時間になっても止まないだろう。ということで覚悟を決めて摘果鋏を研ぎ、泥で汚れた脚立を動かしているとラジオの音が聞こえた。こんな雨のなかで人がいるのはここだけだと思っていたら、さすがは梨農家の農婦さん、2つ隣の梨棚の摘果をやっているのだろう。木を1本仕上げたら訪ねてみようかとも考えたが、早く仕事を終えたいだろう、邪魔しては悪いと思い直して仕事を続行した。雨が降って良いことはほとんどないけれど、敢えてあげるなら虫が少なくなることか。鬱陶しいブヨも正体不明の羽虫も飛んでいない。大音量のラジオの音が聞こえるだけだ。

    雨とラジオの音。

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    中津市山国町市平

  • 蛍の季節。

    田植えの時期だ。水を引いた田が空を映してなかなかの眺め。このあたりから飛び交う羽虫が増え、水田も梨棚もカエルの楽園になる。水場のない梨棚だが、水田より餌が多いのかもしれず、雨が降るとカエルたちがわらわらと湧いて水田より梨棚がずっとやかましい。4日間続いた晴れは明日まで。日曜日は終日雨の予報だ。合羽を着込んで摘果をすることになり、農機小屋で煙草を喫う隣でカエルが鳴いているのだろう。そして日が傾けば雑草の葉の裏で光を放つ蛍を見るかもしれない。

    蛍の季節。

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    中津市耶馬溪町

  • 解体される昭和。

    耶馬溪の観光客がぞろぞろと通りすぎるなか、解体中のレストランが駐車場の真ん中でフェンスに囲まれている。建物の形、築材、入り口にレストランと記されたロゴのフォント、どれを見ても昭和時代のそれだ。山国町から耶馬溪にかけて古い民家ばかりが並び、商施設はほとんどないからこういった建物ははっきり記憶に残っている。福岡の街の一角が取り壊されても、そこに何が建っていたのか思い出せないだろう。跡地を何に利用するのか、新しい商施設が建てられるのか噂にも聞かないからしばらくは平地になるのだろう。昭和の痕跡がひとつ消えた。案外、田舎ほど時代を変化させるのが早いのかもしれない。

    解体される昭和。

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    中津市本耶馬溪町

  • 寒さで山を下りる。

    春先に戻ったような寒い1日。風が強い上にときどき雨粒も落ちてくる。梨棚に到着してから黙々と摘果を続け、午後3時を過ぎる頃にはすっかり冷えてしまった。空模様ばかり気にして予報を追ってはいたが気温までは見ておらず軽装を後悔する。早めに仕事を切り上げて山を下り、底をついた米を買いに中津市街地へ向かった。途中、観光客の列とすれ違い、平日だというのにその多さに驚く。散り際のネモフィラ畑のまわりや青の洞門をぞろぞろと歩く客のなかには欧米人の姿もあった。ずっと暖かい日が続いたのに、この寒さでは可哀想な気もする。これから気温がどんどん上り、梨の収穫が近づくと暑さで観光客の足は鈍る。この客足があれば梨もずっと売れるだろうに。

    寒さで山を下りる。

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    中津市本耶馬溪町

  • シロツメクサを刈る。

    1日の仕事を終えてから草刈りをやった。雑草は伸び放題。なかなか草刈りまで手が回らなかったのだ。雨が多く電動の農具を動かせないというのもある。さすがにそろそろ刈らないと、と伸び放題の景色に押されて刈払機を担いだ。雑草は背が高いもので1mを超えていたりするのだが、いつまでもぬかるんで水の引かない駐車スペースにはシロツメクサが群生している。これはもしかすると刈らないで放置しておけば、他の雑草が生えずにこのままでいるのではないかとも考えた。下手に刈ると茅やら面倒な雑草がやってくるんじゃないかと。それにシロツメクサなら背も低く見た目も綺麗だし気にもならない。しばらく悩み、やはり刈ることにしたのだが、果たしてどうなるか。

    シロツメクサを刈る。

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    山国梨棚豊水幸水園

  • 鮮明な雨後の緑。

    これから雨が降る直前の静かな朝。そろそろ始めるかと煙草を揉み消して軽トラを降りた途端にざっときた。雨は短くすぐに上って辺りの霧を払い、景色が鮮明になる。いつも思うのだが、雨後の緑はとりわけ鮮やかで、葉の一枚一枚がやけにくっきり見える。この彩度が残るうちに摘果を始め、午後の激しい雨がやってくるまでに3本の摘果を終えた。合羽を着て続行するか山を下るか悩んだ末、摘果を続けることにしたのだが雨が降るともうだめだ。効率はガクッと落ちてちっとも進まない。雨水が合羽の袖から侵入して腕と肩はズブ濡れ。暗くなる前に仕事を切り上げた。

    鮮明な雨後の緑。

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    山国梨棚新高園

  • 雨の気配と黒星病。

    雨雲が広がる朝。幸水の摘果が終わり、豊水の摘果に取り掛かったところで空が気になる。ようやく一区切りついて気持ちも新たに豊水の枝を触りたいところではあるが、また雨が降りそうなのだ。予報では夕方までは持ちそうなものの山の天気は変わりやすい。朝から合羽を着込んで、のパターンはもううんざりだ。とにかく降らないうちにちょっとでも進めようと脚立を豊水の枝の下に運び、豊水の子房にハサミを入れたところで手が止まった。黒星病の黒炭が出ている。これも長い雨のせい。幸水の決まった位置に黒星病が出ることは去年もあった。豊水に認めるのは初めてだ。次回の防除は車両を通すルートを工夫したほうがよいかもしれない。

    雨の気配と黒星病。

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    山国町梨団地

  • なつしづくの子房。

    幸水の摘果がもうじき終わる。次は豊水で、これが実の着きがよく混植しているあきづきに負けないほど下がっている。嬉しいことではあるが、それだけ摘果の手間が増えるということでもあり手放しに喜んではいられない。とにかく急げ、というわけで黙々と摘果を続けていると、ときどき隣の木の枝を触っていたりする。品種が同じだと気づかずに続けてしまって、もといた位置を探すのに苦労したりするのだが、品種が変わるとすぐに気が付く。いつの間にか形状とテクスチャで品種を言い当てられるのが自分でも妙な気がし、1年も経つとすっかり忘れているのがまた可笑しい。枝や葉についてもそうだ。隣の梨棚の品種が見ただけでは判然としないのだ。子房の表面が磨いたようにピカピカ光っているのは夏しづく。幸水の摘果のついでに、数の少ない夏しづくも終わらせてしまおう。

    なつしづくの子房。

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    山国梨棚豊水幸水園

  • 泥化した最悪の地面。

    連日の雨が止んでようやく陽射しが戻ってきた。雨後の防除は地面が緩んで気が進まないのに、長雨あけだ。地面はぬかるんで傾斜の下方は泥が堆積している。農薬散布車で踏み込むのはまず無理だ。しかし雨が続いて前回の防除から日が経ち過ぎているため今日やるしかない。気が進まないまま散布車を動かし新高園から始めたものの、過去ないほど酷い防除の日となった。傾斜のきつい新高園では散布車が傾斜を上らず滑って轍ばかりが深くなり、豊水園では傾斜の下に流されれた堆肥が溜まって泥化、とても走れない。終了する頃には昼を過ぎており、スワンボートのような挙動をする車体に危険も感じつつの防除だった。

    泥化した最悪の地面。

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    山国梨棚豊水幸水園

  • 真っ白い大手毬。

    八重桜が散るのと入れ替わりに、大手毬の青味が抜けて真っ白い花になった。雨がもう3日続き、葉を広げた梨棚の暗い影から見ると、大手毬のまわりだけやけに明るく見える。幸水の摘果は順調でよいのだが、こうも雨が続くと気分が沈む。毎日合羽を着込んで仕事を始め、昼を過ぎる頃になると上半身が合羽越しにびっしょり濡れてうんざりする。地面はぬかるんでいるし、濡れた指で煙草をつまむとフイルターが折れる。難儀な日が続くなか、からっと晴れた空と太陽とまではいかないまでも真っ白く明るい花の壁は、目に入ると沈んだ気分がいくらか和らぐ。

    真っ白い大手毬。

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    山国町梨団地

  • 霧に濡れた蜘蛛の巣。

    幸水の摘果をやっていると、枝の間に蜘蛛の巣を見つけた。朝の深い霧に濡れてきらきら光っていたから気がついたが、晴れていたらそのまま気づかずに腕で払っていたかもしれない。そのくらい小さな巣だ。巣の中央には体長数ミリの蜘蛛が待機している。蜘蛛は梨棚でも自宅でも鬱陶しい羽虫やゴキブリを獲ってくれる益虫だ。巣を払わないよう注意しながら脚立を降り、スマホであまりにも小さく精巧で美しい巣を撮った。残念なのはスマホが接写に向かないこと。なかなか焦点が合わず、綺麗に撮れない。肉眼にははっきり見えても画像には残し辛い。このあと霧は雨となり、終日降り続く。巣は明日には無くなっているだろう。

    霧に濡れた蜘蛛の巣。

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    山国梨棚豊水幸水園

  • 雨と鯉のぼり。

    昼前に雨足が唐突に強まり、梨棚にいられなくなった。合羽の袖から雨水が流れ込んできて両腕はずぶ濡れ、襟からも入ってくる。予報では昼過ぎに雨雲は去るとあり、これを信じてコンビニへ暖かいコーヒーを買いに一旦山を下った。メロンパンとコーヒーと煙草でしばらく時間を潰さないといけない。猿飛の静かな公園へ行こうと決めた道中、山国川を跨ぐ鯉のぼりの列を見かけた。日田市から熊本へかけて鯉のぼりを川に渡す風習でもあるのか、この光景は同地のあちこちで見た記憶がある。雨に濡れて重くなり、だらっと垂れた鯉はどこか疲れて見え、こっちもハンドルにもたれてしばらく眠ってしまった。

    雨と鯉のぼり。

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    山国町猿飛

  • 晴れの予感。

    濃霧の中、山を上がると日が射してきた。晴れの予感。パーカーが霧に濡れるままに摘果の準備をし、晴れを想定してジベレリン(植物ホルモン剤)を腰のホルダーに挿しておく。気温は15度くらいか。この時期のジベレリンペーストは冷たく硬いまま使うため、チューブからなかなか出せずに難儀するものだが、この暖かさのお陰で朝から柔らかい。昼を待たずに青空が広がり、摘果を終えた幸水の子房にペーストを塗り込んでいく。植物ホルモン剤を塗ると、幸水の収穫が1週間ほど早く見込めるのだ。幸水のあとに続く豊水の出荷をスムーズにするため、面倒ではあるけれど済ませておきたい一手間だ。

    晴れの予感。

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    山国町市平

  • 受粉を終えたキウイ。

    キウイの受粉が終わったようで、梨と同じく小さな子房がたくさん下がっている。キウイを育てているのは地主の園主さんで、新高園の隅にはキウイの蔦が茂っている。今回初めて知ったのだが、キウイにはオスとメスがあるらしく受粉には雌雄がセットになっていなくてはいけない。つまりキウイの木1本では絶対に受粉しないということだ。オスの木には実がつかず、キウイが実るのはメスの木のみ。受粉の効率はとてもよいと聞いた。山国の梨団地で、他の品種を育てていないのは自分と梨棚のメンバーだけじゃないか?とふと思い、梨の世話に慣れてきたら簡単な野菜からやってみようかとも考えた。

    受粉を終えたキウイ。

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    山国梨団地

  • 防除日和。

    晴れ上がった。雲ひとつない。絶好の防除日和だ。梨棚に到着してすぐ農薬散布車を動かし、新高園、豊水幸水園の順に消毒をやった。新高園は農薬散布車を置いてある小屋よりずっと下にあり、燃費の悪い農機で移動するには難儀な距離がある。しかし今朝は車両に揺られる道中が気持ちよくすら感じた。風は少し冷たく、視界はクリア。防除の日はいつもこうあってほしいものだが、大体は曇りか、雨を気にする日がずっと多い。地面にぬかるみはなく、やや滑る程度。消毒が終わって洗車を済ませると、強い日差しであっという間に車体が乾く。干しておいた幌で車体を包んだのが11時頃。正午前には摘果に戻れるスムーズな防除だった。

    防除日和。

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    山国梨団地

  • 牡蠣の殻。

    雨で始まった1日も山を降る頃にはすっかり晴れて気持ちの良い夕暮れで終わった。暑くも寒くもない快適な日。正午近くになって梨棚にやってきた隣の梨棚園主としばらく雑談し、彼女なりの摘果のやり方を教えてもらった。先輩たちが溜め込んだ知識は聞くとなかなか勉強になる。作業を効率的に進めるためにも、なるほどなあと納得させられる。粗摘果から仕上げ摘果へと段階を踏んでいる時間がないこちらとしては、彼女のやり方はよいヒントになった。雑談を切り上げて隣の園から出るとき、梨棚の入り口に積んである牡蠣の殻をスマホで撮った。雨が続くとぬかるむ土に撒いておくために中津港の牡蠣小屋から持ってきたらしいのだが、撒く時間がないと言う。こっちも時間が取れず草刈りを中断したままだ。とにかく幸水の摘果を急ごう。

    牡蠣の殻。

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    山国梨団地

  • 午後は深い霧。

    午前中は靄。午後になって霧が深くなった。寒くも暑くもなく、ひたすら摘果を続ける。霧が出て良いことは視界が遮られてしまうせいか案外集中できること、それから保護剤を塗るハケを水に浸けなくて済むことだ。ハケは放置しておいても保護剤が硬化せず、これはけっこう助かる。子房の成長にはバラつきが多く、仕上げ摘果ができる枝、まだ子房が選択し辛い枝と安定しない。どちらにしても長雨が過ぎれば成長促進剤を使うと決めているから、急速な子房の成長とぴったりタイミングが合うだろうと考えている。

    午後は深い霧。

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    山国梨棚豊水幸水園

  • 降り続く雨。

    曇りの予報だったのにずっと雨が降り続く1日だった。軽装で山を上ったために昼過ぎから濡れた体が冷えて耐え難くなる。昼食を摂れば体が温まるだろうと、梨棚メンバーを誘って遅い昼食に定食屋へ向かった。男2人の食事時間は短く、あっという間に定食を平らげてしまうのだが、今日は珍しく食後の話が長引いた。まるで主婦のランチだ。いつも1人で食事をすることに慣れ切ってしまっているせいか、誰かと雑談しながらの食事はやはりよいと思う。店を出るとき体の震えはすっかり治っていた。

    降り続く雨。

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    耶馬溪ダム湖

  • 雨の日曜日。

    連日の雨。天気予報を更新しつつ、隙間を縫って摘果をやり、雨足が激しくなれば山を下りて用事を済ませておこうと考えていたのだが、今日は日曜日。山国町の市役所支所もJAも休みだった。農業をやっていると休みが取れないため毎日が同じ日、曜日の変化が曖昧になって週末を忘れてしまう。山国町ならまだよく、日田市のグリーンセンターへ足りない資材を求めて車を走らせてしまうとショックは大きい。支所の自販機でコーラを買い、山へ戻るか思案しつつ天気予報をみると夕方まで雨は止みそうにない。軽トラの運転席から空をぼんやり見上げるうち30分ほど熟睡してしまい、目が覚めてやけに冴えた頭で山へ戻ろうとキーを回した。

    雨の日曜日。

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    コア山国(山国支所)

  • 花の壁。

    隣の豊水園の駐車スペースに八重桜が咲き乱れている。桃色の桜は3本植えられていて、近くに寄ってみると3本とも花色が少し違う。隣にあるまだ青い花は大手毬か、真っ白の花弁になるのはもうちょっと先になるらしい。梨の花が咲いて散り、摘果の時期を見定める今頃、これらの桜が咲く。去年もそうだったかはっきりとは思い出せないが、日中の作業で汗をかきながら煙草に火を点けるその先にある光景は、見惚れるほどの花の壁だ。

    花の壁。

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    山国町市平

  • 受粉のその後。

    花が散ったのが数日前。まち針の頭ほどもなかった子房が驚くスピードで大きくなって、BB弾ほどに膨らんでいる。付け根に近い1番花はたぶんもっと大きいだろう。受粉が上手くいった証なのだが、どちらかというと嬉しさよりほっとする気持ちが大きい。受粉の前後は雨が降り続き、自然な受粉の助けが小さくなっていた気がしたからだ。ハチアブや熊蜂が飛び交い、風も適度に吹き抜けたが雨で花が濡れればやはり不安になる。今日は不安が払拭された日だ。すぐに幸水の摘果をやることになるだろう。

    受粉のその後。

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    山国梨棚豊水幸水園

  • 草刈りをやる。

    乗用草刈機で草刈りをやる。山へ上がる前にガソリン携行缶に10ℓ買う。新高園と豊水香水園でちょうどガソリン10ℓ使い切る感じだ。つい最近までまだ地面が見えていたのに、4月に入った途端、雑草は爆発的に伸びてあちこちから刈払機の音が聞こえるようになる。梨棚も同じで、歩行が困難になるほど伸びて仕事を邪魔をするため、ようやく重い腰をあげて草刈機を動かした。時間にして3時間〜4時間ほどか。草刈りを終えて洗車を済ませ太陽に晒す。車両の操作状を考えると、やはり地面が乾いていないとダメだなと思う。ぬかるんでいると時間がかかる上に車体が滑って切りにくいのだ。今日は草刈りに最適の日だった。

    草刈りをやる。

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    山国梨棚豊水幸水園

  • 花を乗せて走る。

    受粉が終わったので防除をやる。土曜日の朝のことだ。受粉が完了した花は早くも花弁を落とし、残りも花粉の受付期間終了といった感じで花を散らそうとしている。新高はほぼ散ってしまった。そんなところに農薬を強力な風圧と共に吹きかけるものだから花は舞い散る。乾いた薬液の上に花弁が張り付き、またその上に花が落ちる。新高園を回って豊水園に戻ると車体はタンクの上にたくさんの花を乗せている。この光景を見ると受粉が無事終わったせいなのかやけに安堵できるのだ。

    花を乗せて走る。

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    山国梨棚豊水幸水園