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豊月の食害。
今日の収穫エリアは豊月の枝を含んでいた。枝、というのは新高に接木した豊月のこと。2本の亜主枝と言ってよいほど立派に成長して、収穫量も成木もそれだ。去年は新高を採りつつ豊月も同時に摘んでいたのだが、今年は穴熊にやられて散々な状態だ。ほぼ全ての梨袋は裂かれるか穴を開けられていて、残ったのは風に吹かれて揺れる袋だけ。豊月は香りを放つのか、ピンポイントで食害されてしまった。今年は冬から穴熊対策をしっかりやるつもりだ。
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山国梨棚新高園
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大きな新高梨。
山国梨棚の新高園では大玉となる1.3kgの新高。他の園では2kg超えも珍しくない。新高だから大玉は嬉しいことでもあるのだが、売りに困るという側面もある。売りやすいのはひとつ1kgまでで、それを超えるとラッピング困難なのだ。防曇袋にひとつしか入らない。大玉は客に喜ばれはするけれど複数個が条件。結局どうしようもなくもてあまして、ひとつ包んで店に並べるしかない。売れるかどうかはほぼ運だ。
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新高梨1.5kg
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収穫日和。
収穫日和な1日。朝早くに玖珠山国線を走っているところで朝日が靄を払い、そこからずっと過ごしやすく気持ちの良い日が始まった。正午あたりで収穫を終えて山を下り、自宅へ戻ってすぐ選果に取り掛かった。晴れた日の選果はやり易くて助かる。梨のテクスチャがはっきり見え、果実の異常や収穫後に付いた傷などもくっきり見える。これで高性能な非破壊検査機でもあれば申し分ないけれど、安価ではない。頼れるのは己の目ひとつ、クレームに怯えながら太陽が出ているうち急いで選果を続ける。
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山国梨棚新高園
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箱罠。
幸水の収穫を開始する直線、新高園の入り口に獣罠を2つ仕掛けておいた。新高園に獣害が発生していたからだ。豊月はすべて食害され周辺の新高もやられた。罠のひとつは店で購入した安物、もうひとつは猟師さんに設置してもらった頑丈な金属製の箱罠だ。仕掛けてすぐ成果があり、それ以後獣害は止まった。新高の終わりが見えるまであとひと月。このまま被害が出ないことを願っている。
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山国梨棚新高園
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未収穫の稲穂。
未収穫の水田がちらほら残っている。稲穂は頭を下げ、すぐにでも刈り取れそうではある。米の収穫は8月から10月にかけてだから、それは品種の違いからなのか、ただ作業が遅れているだけなのか判然としないが、黄色の四角い絨毯が刈り取られずにまだ残っている。ただ、それも紅葉が始まるまで。山が黄色く色付く頃には、このあたりの水田は収穫を全て終えているはずだ。新高の収穫も半分を過ぎ、梨園の1年の終わりが見えてもいるだろう。
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玖珠町古後
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新高収穫開始。
久しぶりの青空。新高の収穫を開始した。大急ぎで草刈りをやり、乗用草刈機を新高園の半分だけ走らせてからの収穫だから山を下りたのは午後になってからだった。帰宅が遅くなれば、それだけ選果に費やす時間が逼迫する。毎晩、睡眠だけはしっかりとっておかないと翌日の作業に響くのだ。というわけで帰宅早々選果を開始した。出荷は明日火曜日だ。
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山国梨棚新高園
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豊水出荷終了。
豊水の出荷最終日。出荷を終えて山へ上がり、農道の草刈りをやろうと準備していると、直売所から連絡が入った。中津市街地の道の駅へ配送予定のぶんまで売れてしまったらしい。週末はいつも直接中津市街地まで走っていたが、今日はわざわざ長距離を走るほどの出荷量ではなかったから配送を選んだのだ。売り切れたのであれば問題なし。豊水は無事終了。午後になって日田市は雨がぱらついた。もう気にしなくてよい雨だ。
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日田市天ヶ瀬町
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雨の週末。
豊水最後の選果。選果する数は多くない。土曜日の今日、なんとか日中は天気が崩れないでいてくれた。午後遅くになって雷雲が広がり雨となったものの今日の出荷分は残らず売れたようだ。天気予報があてにならないこの時期、明日はひょっとすると雨なのかもしれない。明日、豊水最後の出荷も問題なく終わらせたい。
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日田市天ヶ瀬町
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紅葉。
唐突に寒くなった。最後に汗をかいたのは何日前だったか。早朝は軽トラの窓を閉じて走り、夜間はもうコタツがあってよいほどの涼しさだ。標高の高い中山間住みだからというのもあるのだろう。葉を黄色く染めた広葉樹もちらほらみかける。来週からいよいよ新高の収穫を開始する。今年最後の収穫の始まりだ。
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日田市天ヶ瀬町
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豊水の収穫終了。
豊水の収穫が終わった。緩み始めた果実をひとつひとつ確認しながら、けっこうな数を落としつつの作業だった。今年の豊水は豊作だったと言ってよい。摘んでも摘んでも終わりが見えない収穫だった。嬉しいことだが、故に最後まで綺麗に摘み取れなかった。来年も同じように豊作になってほしいと願いつつ、伸び切った雑草の刈り取りをどこでやるか悩みつつ防風ネットを巻き上げた。明日からは下さなくてよいのだ。
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日田市天ヶ瀬町
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そばの花畑。
梨団地がある市平の集落。落石と土砂崩れのため迂回路を利用せねばならず、棚田の農道を通って山へ上がっている。いや、かつて棚田だった場所というべきか。山国にやってきた頃はまだ稲作をやっていたはずで、いつのまにか、そば畑に変わっていた。いまでは秋そばの花が咲き乱れ、収穫を待っている状態だ。花が咲いている風景は悪くないけれど、少しづつ欠けていく田園風景は哀しくもある。
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山国町市平
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豊水収穫ほぼ終了。
豊水の収穫がようやく終わる。長かった。ひとつには豊作だったこと、豊作故に毎日の選果量が増えてしまったことから9月の密度が高かった。次にはすぐ新高が控えているが、とりあえずひと区切りつくのは嬉しい。今朝は出荷量の減った軽トラを走らせ、立羽田の観光名所で煙草に火を点け、時間調整をした。気分にゆとりが出たのだ。新高の収穫予定は週末から。数日はゆっくり仕事ができそうだ。
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玖珠町立羽田の景
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秋の稲刈り。
稲刈りが進んでいる。黄色い絨毯が敷き詰められた風景が続いていた玖珠町の山間部だが、いつの間にか寂しい茶色に置き換わっている。まだまだ蒸し暑い日が続いてはいるけれど、ある日、唐突に寒くなる秋がそこまで近づいている。新高の選果が始まれば夜間の半袖はもう寒く、出荷準備で忙しい朝は真っ暗だ。豊水は実が緩んできた。まだ残っているぶんも急がなければ強制終了となる。忙しい収穫時期が終わるのは嬉しい。寒い冬は辛いが待ち遠しくもある。
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玖珠町古後
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朝霧。
霧深い朝。荷台に豊水を満載して山国まで走る。不思議なのだが視界の効かないこんな日に限ってなぜか離合する車両が多いのだ。多くは職場へ向かう車だろう。こんな山道を通勤に利用していると事故を起こす確率を高めるだろうなと思う。それはこちらも同じで、特に収穫の秋は注意深く走らなければと肝に命じる。玖珠山国線の頂上あたりで霧はいっそう深くなり、ライトを灯してゆっくり走った。
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玖珠町古後
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不安定な積荷。
今朝は軽トラの荷台に15箱のコンテナを乗せて山国まで走った。いつもは12箱を最大としている理由は、トランクのスペースを除いて安定して運べる限界だろうと考えているからだ。コンテナを2段に満載して走る軽トラを見なくはないけれど、距離が短かったり、広い道を走るからで、蛇行する細い山道となると大いに不安が残る。荷崩れだけは避けたいのだ。しかし、いつも積載量を制限できるとは限らない。左右対象に積めない荷を、穴の空いた幌で覆って走らなければならない日もある。
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玖珠町古後
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彼岸花。
収穫を終えた水田の畦道に彼岸花が咲いている。1年早いもので、今年もまたこの花を眺めながら軽トラを走らせているが、去年のこの時期がどうだったか判然としない。豊水の収穫は終わっていたのか、まだ摘んでいたのかはっきり思い出せない。今年の豊水は文字通り豊作だ。小さな実は大きく成長する前に完熟してしまうのが例年なのに、今年は枝に残した豊水が大きく膨らんで収穫を待っている。摘んでも摘んでも豊水が消えない。そんな感じだ。
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玖珠町古後
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豊水の収穫、終盤へ。
9月も半ばを過ぎ後半へ突入した。豊水は9月中に出荷を終了する予定であったが、収穫の開始が遅れたせいもあって10月までもつれこみそうになってきた。あれだけ下がっていた黄色の点は、まばらになりつつあるものの全て採ってしまうにはまだ時間が要りそうだ。赤く熟れてしまった豊水はスズメバチを集めてしまう。今朝も4、5匹が飛び交う中で収穫をやり、急がないと数が増えるばかりだ。
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山国梨棚豊水幸水園
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祝日の出荷準備。
明日は秋分の日。昼と夜の長さが等しくなる日、そして祝日だ。のんびり秋を待って体を休めたいところだが、そうも言っていられない。明日は朝から中津市市街地まで出荷の予定で、今夜の選果は既に長引いている。まとまった数の梨を用意せねばならず、軽トラの荷台はコンテナ満載。安全運転で長い道のりを走る予定だ。真っ暗なうちに荷造りを開始、もうすっかり見慣れた中津市の田園風景に到達する頃には辺りは明るくなっているだろう。
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中津市三光
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果実品評会、銅賞受賞。
大分県なし研究会果実品評会で銅賞を受賞した。県下の梨生産者を対象とした最も権威ある賞だ。できれば金賞が良かったけれど狙って獲れる賞ではない。ちなみに金賞は同じく山国町の生産者が獲得した。金銀銅の3つのうち山国町が複数獲得することは珍しくない。2桁に満たない生産者しかいない山国町の梨団地。なかなか優秀なのだ。
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道の駅やまくに
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雨の週末。
せっかくの週末なのに雨。弱い雨が降っては止む、気分の上がらない土曜日だ。商施設の客足はいまいち。梨の売れ行きも期待できないだろう。連日続いた猛暑が嘘のように涼しい日だが、寂しい週末となった。道の駅駐車場は空いていて、休憩所を利用する家族連れの姿どころか人影がない。明日日曜日の出荷数は悩むところだ。
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道の駅やまくに
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雨の日の出荷。
落雷があり、短い時間自宅の送電が止まった。明日は天気が回復せず、このまま雨の1日となりそうだ。そうなると困るのは出荷で、軽トラの幌では雨が防げない。コンテナをビニールで覆い、梨を詰めた袋を直売所や道の駅へ運ぶのだが、梨を包んでいる防曇袋が湿気で曇って商品の見栄えが悪くなる。雨の日はまあ仕方ないと諦めるか、積載量を犠牲にして車両を変えるか、出発の直前までいつも悩む。
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山国町JA直販所
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山国の杉。
農道を走っていると杉を満載したトラックをよく見かける。山国の山はそのほとんどが人工林。日本でも有名な林業地の日田市は市の80%が人工林だと考えると隣接する山国町がこうなのも頷ける。牽引車両の荷台には切り出された杉が満載され、運び出されるのを待っている。あたりは杉の香りが漂い、風に運ばれて軽トラの運転席に流れ込んでくる。悪くない匂い、山国の山の匂いだ。切り出されて裸になった山肌には、しばらくすると苗木が植えられる。苗木が成長して日光を遮る頃、こっちは梨農家を引退しているだろう。
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山国町市平
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きつい残暑。
9月も半ば。あれほど下がっていた豊水が次第にまばらに見える。豊水が終われば10月の新高が待っていて、その頃にはTシャツ1枚の作業が寒く感じるはずなのだが秋の気配はない。太陽は梨棚を焼いて真夏のようだし、長期予報でも気温は高いまま、雑草の伸びも止まらない。雨に叩かれたモミジの葉が軽トラの幌に張り付いているが、緑色のまま枯れている。
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山国梨棚豊水幸水園
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玖珠町の自然。
玖珠町古後の山を走っていると、広い路肩の端っこに車を停めた家族が敷物を広げてランチを楽しんでいた。小雨のあとのせいか空気は湿気を含んではいるもののいくらか冷たい。不快だが耐え難いほどではない。せっかくの3連休だし、家族のランチは以前から計画していたのだろう。玖珠町の山は綺麗だ。川の音、鳥の声、ときどき通過する車の音を我慢すれば無料で楽しめる。こっちはと言えば1時間の休憩時間も捻出し難い収穫中。帰宅すれば選果が待っている。家族を視界の隅に入れたのは1秒かそこらのことだ。
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玖珠町古後
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ムカデが潜む枝。
今年はムカデが多い。枝に上がって短果枝に巻きつき葉に隠れている。うっかり触ると刺されるだろうけれど、赤い足のお陰で発見は容易い。採果鋏をそっと近づけ胴を切り安全を確保するのがいつものやり方だ。ムカデは虫を捕食するから益虫の側面もあるものの、梨棚には蜘蛛が多く居て捕食対象である。どちらの味方をするかは考えるまでもなく、従ってムカデを排除するのだ。
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山国梨棚豊水幸水園
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みつ症の豊水。
みつ症の豊水を摘む。就農初年度に悩まされた生理障害だ。水浸状となった果肉が見た目と食感を損ない、売り物にならない。みつ症は、乾燥しやすい果樹園、根の衰弱からカルシウムの吸収に障害がある木に発生しやすい。その後にカルシウムの散布を定期的にやり、なんとか治った。今では稀に見かける程度だ。とは言え安心はしていられない。礼肥から肥料散布のタイミングで欠かさず散布したい。
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山国梨棚豊水幸水園
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早朝の選果場。
早朝のJA即売場で梨棚メンバーと居合わせた。これから選果場に手伝いに行くのだと言う。こっちは道の駅へ出荷を終えてから、初めて稼働中の選果場に顔を出した。梨棚メンバーは選果場の利用者で、要領がよくわかっているらしく忙しく動き回っている。撮影の許可をもらって撮影を終わらせ、邪魔になる前に選果場を出た。今日からしばらくは雨が続く。雨に降られれば収穫も選果も出荷も全てが難儀だ。選果場利用のメリットはこんなところにもあるのだと考えさせられた。
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山国町JA選果場
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コヤマトンボ。
いろんな昆虫をよく見かける、道の駅やまくに。すぐそばに山国川が流れ夜間も明るいせいなのか、珍しい虫から大量発生する虫まで様々が集まってくる。今朝はコヤマトンボが通路で動けなくなっていた。ぱっと見た目はオニヤンマだが、体は小さい。死が近いのか、近くを歩いても弱々しく飛んですぐ落ちる。物産館を出入りする客がトンボを踏まないよう避けて歩いている。たぶん気付けない客に踏まれ、明日の雨で水路へと運ばれるのだろう。山国川へ還るのだ。
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道の駅やまくに
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雨の週明け。
あきづきの出荷を開始。曇り空、気温は高く雨が降りそうだ。週のスタートだし売れ行きはイマイチだろうと判ってはいるが、出荷量は減らせない。軽トラに満載したあきづきを山国へ運び、出荷を済ませてから収穫のため山へ上がり、そこで雨が降り出した。週末までの長い時間を耐えつつ、出荷を続けないといけない。
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日田市天ヶ瀬町
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豊水、金賞受賞。
中津市農産物品評会にて金賞銀賞の両賞をいただいた。無袋部門にて銀、有袋部門にて金という嬉しい結果だった。春先に凍害が発生し、その後は雹害という逆境を乗り越えての受賞であったから喜びもひとしおだ。この後、あきづき梨の品評会が控えている。出品エリアは中津市に留まらず県下梨農家が対象となる。得ようとして狙える賞ではないため受賞は困難が予想されるけれども出品を予定している。
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山国町山国川源流域