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雨の日の出荷。
晴れる気配を見せつつ、出荷のタイミングで雨が降り出した。梨を濡らせないため、雨の日の出荷は大変だ。今日は道の駅に出荷する他に注文の品があったため、積載スペースの低い軽自動車で2往復することになった。収穫は休み、午後から選果に取り掛かってたまには早く寝ようと思う。8月から収穫を始めてようやく10月。まだまだ先は長い。
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中津市耶馬溪町
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道の駅の梨売り場。
道の駅に梨を持って行くと、既に梨棚メンバーの豊華(ゆたか)が並んでいて驚いた。大きな果実は新高のようで見間違ってしまったが、値札と陽に焼けた無袋の肌を見て豊華だと判った。豊華は果汁の多い甘い梨だ。育てている本人に言わせると味にばらつきがあり均質でない、ということだが試食した豊華はとても甘く美味かった。惜しいのは、この時期のお客さんは新高を求める人が多く、新品種に手を出しにくいということだ。生産を続け、味を知って貰えるまでしばらく時間がかかるのかもしれない。
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道の駅やまくに
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雨のち晴れ。
今朝も雨のスタート。夜間に雨が降ってくれるのは嬉しい。水が足りないのだ。新高はまだまだ小さく、雨が要る。収穫には鬱陶しく、選果の手間を増やす雨だけれども小さい新高ではどうにもならない。しかし収穫の手を止めて成長を待つ余裕もなく、ジレンマを抱えたまま週末に備えて新高を摘んでいる。空は正午を境に雨雲が消えて晴れ間が見えた。次の雨雲は週明けになりそうだ。
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山国梨棚新高園
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老朽化した水道管の調査。
雨の合間を縫って、梨を濡らさずに出荷を終えた。あとはこの速度で収穫もと意気込んだが、梨組合の農夫さんがやって来て水道管の調査を伝えてきた。土中に埋まった古い水道管のどこかに不具合があり、今年に入って高い水道料に悩まされていたからだ。収穫をある程度まで終えてから、調査グループに合流し、調査の行方を見守ることとなった。結果はまずまず。不具合箇所の特定には及ばなかったものの、おおよその位置は解ったようで、11月に衛星による水量データと照らし合わせてから本格的な炙り出しに取り掛かるようだ。年々組合員が減る山国梨団地で、これ以上の管理費用は捻出し難い。年内の解決を切に願う。
Location
山国町梨団地
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新高の出荷開始。
予報通りの朝から雨。出荷には鬱陶しいが、乾いた新高園には恵みの雨だ。できれば午前中まで降らないでほしかったのは、収穫の時間を短くてもいいから確保したかったからだ。昨日、多めに収穫したのは今日の雨のためで、しかし明日以降となれば玉が尽きる。どうやら雨雲は去らないようで、1日だけ出荷に空白をつくってしまいそうだ。3時間でも上がってくれれば、濡れた袋を剥がしつつ数コンテナぶんの新高を下ろせるのだけど。
Location
山国町市平
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新高の収穫開始。
新高の収穫を開始した。まだ少しばかり早いようだが、明日から雨。収穫できない2日間のぶん、あるいは3日降り続ける雨を見越して今日は多めに摘んだ。雨のない夏。そのせいで実は小さく、新高らしい新高サイズを探すのに時間がかかってしまった。全体がもう少し太るまで待つのは容易い。容易いが収穫を遅らせれば後半に捨てなければならない新高を増やすばかりだ。早ければ早いほどよいけれど、実は小さい。悩ましいところだ。
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新高梨
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収穫合間の帰省。
先延ばしに先延ばしを重ねていた用事を済ませるため、帰省してきた。ちょうど豊水の出荷が終わり、新高の収穫の合間を縫ってのことだ。朝早くに草刈りをやり、自宅へ戻ってそのまま南下するつもりだったのだが、どうせ長時間の運転なら気持ちのよいルートで、と考えたのがまずかった。国東をまわって大分市内を海岸沿いに下ったのだが、良いのは景色だけでやたら時間がかかってしまった。日帰りの強行軍だから少しでも体に優しいルートを選ぶべきだった。明日から新高収穫の予定でいるのに、くたくたになって戻ってくることとなった。
Location
豊後高田市臼野
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師匠を尋ねるも。
用事があって久しぶりに日田市へ向かった。朝早く山へ上がり、バッテリーを使い切るまで草刈りをやった後のことだ。時間が早過ぎたから、師匠の梨園を訪ねてみようと思いつき、きっと収穫最盛期の新高園にいるだろうと踏んだものの、誰もいないようだった。手前にあるのが豊水香水、奥に広がっているのがまだ袋を被った新高。その広さに今更ながらに驚く。しかもここが全てではないのだ。挨拶してから用事に向かおうと思っていたが、この風景を見ながら30分を潰すことになった。
Location
日田市梨団地
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農道の草刈り。
豊水出荷終了。午前中の早い時間に山へ上がり、放置していた草刈りをやる。梨棚全体をやるには、次の新高がすぐ控えているので農道に面した雑草を刈ることにした。チップソーを外し、ワイヤーヘッドに取り替えて、細い雑草から刈り取ってゆく。農道にはチップソーに絡んでしまう細い雑草と茅が多くツタも伸びている。ワイヤーだと刈り取れないツタはともかく、ワイヤーだと柔らかい雑草の刈り取りがムラなく出来、しかも素早い。バッテリーの消費が激しくなるのが難点で、充電に自宅を往復することになるだろうが仕方ない。時間がないのだ。
Location
山国梨棚豊水幸水園
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益獣ヤモリ。
コンテナの中にヤモリがいた。梨を選果場と称した畳の部屋へ持ち込むと、いろいろな虫が潜んでいるのに気づく。ヤモリはその虫を狙って侵入してきたのだろう。果口の凹みに白い袋を営巣して潜むクモやコンテナをうろつくクモなど、梨の実は害虫と同じくらいの益虫益獣に守られていたりもする。ヤモリは冷んやりした前足をこちらの指先に乗せた後、猛スピードでどこかへ消えた。収穫の終わった豊水園は巣を貼る大型のクモの楽園となっていた。去年はオオスズメバチ。毎年、必ずこの虫たちがいるとは限らず、持ち帰ってしまう虫も様々だ。
Location
ニホンヤモリ
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豊水の収穫終了。
豊水の収穫がようやく終わった。最後の数日は鳥と虫にやられた梨を落とす作業のようなものだった。あと2日はいけると踏んでいたけれど、無理だった。最初に回った頃はまだ青くて摘めなかったのだ。待っている間に害獣に横取りされてしまったが、9月の終わりとなれば仕方のないところもある。去年の今頃も彼岸花を横目に最後の出荷に出かけた。次の新高の出荷まではまだ少し間がある。数日間は草刈りに追われそうだ。
Location
中津市本耶馬溪町
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アサガオと落選報告。
自宅の駐車場まわりに野生のアサガオが繁殖中。ツタを伸ばす植物は本当に厄介で、低木から家の壁や雨樋に巻きつこうとする。豊水の収穫も終わりが近い今こそ刈り取らねばと、刈払機を取り出したとき、梨棚メンバーから連絡があった。期待していた梨品評会の落選を伝えてきたのだ。今年こそはと意気込んでいたが残念な結果に終わってしまった。やはり狙って獲れる賞ではないようで、来年に向けてまた頑張らないといけない。
Location
アメリカアサガオ
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林檎とシノ。
鉄柵が倒された。雨で地面が緩んだところを無理やりこじ開けられた感じだ。犯人はイノシシ。駐車スペースに無数の穴が空いていて掘り返されたところだけ雑草が消えている。それにしても鉄柵を外してしまうパワーは凄い。その破壊を隣の梨棚の農婦さんに話していたら、すぐに修理しなさいと言って番線とシノと林檎を持ってきてくれた。シノという呼び方が正しいのかよく判らないが、とにかくそれで伝わる。番線を絞める工具のことなのだが、とにかく大急ぎで柵を修復して収穫を続けた。
Location
山国梨棚豊水幸水園
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天気は下り坂。
稲穂が重く垂れ下がってきた。水田は緑から黄色へ。今日の空は重く、明日の夜半から雨の予報だ。強く降るようだが、豊水には間に合わなかった。残った豊水は太陽に焼かれて成熟が早く、梨を狙った虫の飛来も昨年より多い。収穫の終わりも早まるだろう。雨の週末、連休となるけれど、客足が遠のきませんよう。
Location
中津市三光
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梨品評会の出品準備。
梨棚メンバーと梨品評会出品向けの1箱をつくった。場所は米倉庫。気温が1年中一定に保たれた最強の選果場だ。残念なのは室内に照明がないことだが、まあ仕方ない。淡いベビースキンから濃緑までグラデーションに配置された「あきづき」の中から時間をかけて6個を選んだ。そして試食用に1個。集荷した梨を重さで別け、そこから色で配置するのを出荷作業中にやるのは大変なことだ。今年は入賞へと返り咲きたい。
Location
選果風景
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涼しい朝。
軽トラの窓を開けていると寒く感じる朝。陽射しが高いところから照りつけるまでは過ごしやすい。暑くなる前に出荷を終え、昼前に収穫も終わらせる。30℃を超える午後は選果場で選果の時間だ。ほとんどルーティンとなった1日の始まり、最初に通過するのが道の駅から乗って海岸へ向かう高規格道路なのだが、この道を走ってようやく目が覚め、頭がしっかり働き始める。道から見える景色は三光の田園風景と八面山。目覚めの風景として申し分ない。
Location
道の駅耶馬トピア
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豊水の収穫終盤。
豊水の収穫がいよいよ終盤だ。木によってまちまちだった食べ頃は、一部を除いて一気に成熟を過ぎようとしている。どの実をちぎっても甘く、糖度を気にすることがなくなる反面、完熟による裂果を注意するようになってきた。去年は9月の終盤まで持ち堪えてくれたが、今年は高い気温のせいか終わりが早まりそうだ。なるべく多くを収穫しなければならないが、選果場に待機させる梨を増やすことにも繋がってなかなか難しい。来週の3連休が分かれ目となりそうだ。
Location
山国梨棚豊水幸水園
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カメムシの飛来。
出荷を終えて山へ向かおうと軽トラを動かすと、カメムシがフロントグラスに張り付いている。梨を満載していた上に、特に匂いを放つ廃棄ぶんの梨はまだ荷台に乗ってるせいで、今年は特にカメムシを呼び寄せる。路肩に軽トラを停めてカメムシをキャップで叩き落とし、見落としがないか見ると計3匹が荷台のシートにいた。乗せたまま梨団地を走るわけにはいかない。炎天下、他にまだいるのではないかと嗅ぎ回って車をスタートさせたのは10分後。これだけで作業着に汗が滲み、収穫の腰を始める前から折られるのだ。
Location
道の駅やまくに
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秋の空。
9月も半ばを過ぎようとしている。気温は30℃を超えたまま、涼しく感じるのは日の出までだ。豊水はまだまだ収穫を続けるけれど完熟を迎えた木もあり、虫と野鳥の飛来もあって優良な豊水は日を追うごとに減っていくだろう。空は高く、あれだけ飛び交っていたトンボの姿はもう見えない。収穫を急がないと。
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道の駅なかつ
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群生するツユクサ。
収穫が始まる前に刈り取った雑草が伸び放題だ。現在収穫中の豊水園はまだしも、収穫までまだ時間がある新高園はヒトの背丈ほどに伸びている。新高園の雑草は買っていない。刈らなかった理由は保水であり、日照りの続く今夏は太陽光を遮断する役目もある。朝、雑草を踏みつつ梨棚の下を歩くと長靴がびっしょり濡れる。ほんの気休め程度かもしれないが、無いよりはあった方がマシだし、ツユクサのように目を楽しませてくれる花も咲くのだ。
Location
山国梨棚新高園
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梨農家の訃報。
また訃報だ。連絡網で知らされた。今年になって何度目だろう、そのうち梨団地の農夫は2名。あと10年も経てば梨農家を取り巻く環境は生産者を失って様変わりするかもしれない。道の駅の地元農産物を置いてある棚には、40年前に撮影された地元農家の集合写真が飾ってある。色褪せた写真に写っている30代の農婦さんは現在70代、多くは既に他界している。今も、すぐに過ぎ去ってゆくだろう。
Location
国東市櫛来港海岸
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早朝の虹。
出荷の途中で虹を見た。海には雨雲があるのか少し降ったのかもしれない。子供の頃は願い事を呟いたりした気もするが、今はただ眺めているだけ。忙しい1日の始まりは終わりまで見えていて、楽しい出来事は起こらない。ただ何事もなく平穏無事に過ぎてくれればそれでよし。搬入した梨に異常がないこと、願いがあるとすればそれだけだ。
Location
中津市三光
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花の雨。
小雨か。と思ったら花の雨だった。何の木か知らないが、無数の蜂が飛び交うなか音もなくごく小さな花をアスファルトの農道に落花させている。ここは梨団地から少し離れていて、傷んだ梨を廃棄するのにちょうどよい。急な斜面に梨を転がしておくと、明日には綺麗さっぱり消滅している。動物が食べてくれるのだ。イノシシ、ムジナ、アライグマ、カラス、そのあたりがやって来ると芯も残らない。収穫時、どんなに注意していても必ず紛れ込んでくる食害にやられた梨。売り物にならず廃棄するしかない梨を、仮に守ることができたら10%は収穫量が上がるだろう。
Location
山国梨団地
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バナナの葉。
バナナの葉が出荷を待っている。JAの道の駅は配送センターの役割も担っていて、北九州方面へ出荷されるパレットの上に大量の野菜が乗っている。バナナの葉はその野菜コンテナのひとつに入れられていた。いったい何に使うのか、近くにいた農夫さんらに尋ねると、蒸し料理に使うという人、飾りに使うと言う人がいて正確なところははっきりしない。あるいは購入者が決めるのかも知れず、農産物とひと口に言ってもいろいろあるなあと思う。南国のフルーツらしき珍しい品が出ていることもあり、中津市内で生産されているのか不思議に感じることもある。週明け、搬入口の朝は静かだった。水曜日まではきっとこんな感じだろう。
Location
道の駅なかつ
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9月の日の出。
朝が遅くなってきた。日曜日の早朝、高規格道路をただひとり走るのは気持ち良いけれど、光に溢れた夏の朝ではなくなってきている。新高の出荷を始める頃は薄暗く寒い道になっているだろう。豊水はまだまだ木に多く下がっているが、見た感じの密度はさすがに鈴生りではなくなってきた。あと3週間ほどか、それで豊水の収穫も終わりそうだ。
Location
中津市三光
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豊水、優秀賞受賞。
中津市の農作物品評会で梨棚メンバーが優秀賞をいただいた。嬉しい限り、感謝したい。1年間ほぼ休みなく梨の世話を続ける梨農家だが、その苦労がちょっとでも報われた瞬間でもあると思う。9月の後半には次の品評会が控えている。狙って獲れる賞ではないため、万全の品で望みたい。
Location
山国梨棚流線園
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イノシシの侵入。
夜間にイノシシが侵入しているようだ。どこから入っているのか駐車場の地面を掘り返してる。イノシシの生態に詳しくはないが、土の中のモノが好物なようで野菜や虫を鼻先で掘り返した土に見つけているらしい。梨棚の中には落果した梨があり、食べているのかは判らないけれど土を掘り返してはいない。去年もそうで、掘るのは必ず駐車場と決まっていて、踏み固められた園内では掘るのが大変なのかもしれない。収穫が終わったら鉄柵の点検をしなくては。
Location
山国梨棚豊水幸水園
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回復する水量。
台風10号が去って山の水路の水量が安定している。いっときはからからに乾いて干上がっていた。山国川上流域も水量が戻り、いつもの美しい川の流れだ。雨のせいで中断していた収穫がようやく安定して、収穫したその日に選果をやるという危険な橋を渡らなくてよくなった。ひとつひとつの梨をよく検品すれば、果実異常はある程度予測できるが、出荷を控えたその数全てに対して神経を尖らせられない。やはり時間の経過で異常を発見するのが安全なのだ。今日収穫したぶんは選果場の隅に起き、昨日収穫したぶんの選果をやる。終了はいつも深夜になる。
Location
山国川上流域
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秋の気配。
早くも広葉樹の葉が赤く染まり始めた。昼の残暑と夜間の温度差は10℃ほど。日当たりの良い路肩の樹木ほど葉の色が変わっている。まだ9月になったばかり。豊水の本格的な収穫はこれからだが、早くも秋の気配はゆっくりとではあっても近くに感じる。
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耶馬溪町/渓石園
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高い空。
残暑が戻ってきた。朝夕は気温が下がるものの農作業をやる昼は変わりない。あさから出荷先をまわり、収穫して選果をやる間はずっと汗をかいている。それもあとひと月だ。新高の収穫が始まる10月になると朝はもう肌寒い。出荷準備に忙しい早朝は長袖を着ているはずだ。今のところ想像しにくいけれども、出荷に向かう早朝の空を見上げるとやけに高く感じる。気のせいだろうが、空が高く見えるようになると汗だくの昼はもうじき終わる。
Location
中津市三光