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新高の短果枝。
毎日多くの枝を落としている。去年、多くの主枝を切らなければならなかったため、収穫量を減らさないよう、果実を実らせる側枝を多く下ろしたのだ。結果、雨の降らない8月と異常な高温によって収穫量は減ってしまった。残ったのは大量の側枝。その枝を毎朝切り落とすところから剪定が始まる。2年目の枝は綺麗な短果枝をつけているものが多く、これを切り落としてしまうのは気が引ける。気が引けるが梨の実を大きくするには適正な枝数に戻さないといけない。つらいところだ。
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山国梨棚新高園
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遅い買い出し。
日が傾いてから慌てて中津市街へ買い出しに向かった。トイレットペーパーが無いことに気づき、コーヒーも切らせてしまったのだ。剪定をキリのよいところまで進め、目的の店舗に到着すると辺りはもう薄暮。ここから自宅へ戻ると暗くなっているだろう。山国町は自然の多い美しい町だが、大型商店がない。道の駅と即売所で野菜が買え、他にはコンビニが1つあるだけ。買い物が本当に不便だ。買い物ついでにガソリンの補給と、なるべく効率よく済ませる癖をつける必要がある。慣れるしかない。
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中津市大貞
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落ち葉の絨毯。
梨棚の地面が落ち葉で覆われている。枝に残った葉より落ちたぶんがようやく上回った。それにしても今年は落葉が遅い。週末に草刈機を走らせ剪定に集中する予定だったが、先延ばしになりそうだ。こうなったら完全に散るまで待ちたくなってくる。枝から葉が少なくなって、剪定がいくらかやり易い。問題は日毎に寒くなるこの時期、草刈機に座って走り回る苦痛だけだ。
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山国梨棚新高園
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たい肥到着。
昼に堆肥が届いた。同時進行で農機のメンテナンスに整備士が来て、剪定もやるというなかなか忙しい1日だった。堆肥の散布量は去年と同じく控えめ。大雨が降ると堆肥が低い場所に堆積して農機がハマってしまうからだが、それでも散布は日が傾くまで続いた。日が傾くと気温はぐっと下がり、もう冬なのだと実感する。明日から冬装備の出番だ。
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山国梨棚新高園
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新高の剪定開始。
新高の剪定を開始した。黄色く色付いた葉が、まだしっかりと枝に残っているが、もう12月。落葉を待っていられない。先日はまだ落葉の終わらない豊水香水園の落葉処理をやった。新高の落葉が進んだ何処かでタイミングを見、新高園、豊水園と共に落葉処理をするつもりだ。山が赤く色付いて美しいように、新高園も上から見下ろすとなかなか綺麗だが、優雅な気持ちにはなれない。葉が残っていると花芽が見にくく、剪定の邪魔になる。この1週間が山だと思うのだが、どうなることやら。
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山国梨棚新高園
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都城市の湖。
googleMapに大きな湖を見つけ近くを走ってみた。都城市の御池だ。この先に道の駅があり、標高は500mほど。車を降りると雪こそ降っていないものの寒さに耐えられず、トイレだけ済ませて風景を楽しむ間もなく御池まで戻った。週末の交通量はなかなかのもので、狭い山道を車が引っ切りなしに通る。体調不良がなければもっと楽しめる景観なのだろうが、さすがに九州北部とは雰囲気ががらっと変わり、たまには気分を変えてみるのもよいと思える。美しい風景に出会すと、その土地で就農してみたい気分になるのは自分でも不思議だ。ちなみに小林市には梨団地があるらしく、これには驚かされた。山国あたりが九州の梨栽培で最南端くらいに考えていたからだが、次にこの土地を訪れるときは、ぜひ探索してみようと思う。
Location
宮崎県都城市御池
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初雪。
宮崎県の小林市から南下する途中、初雪を見た。鹿児島の高原風景を眺めてみたかったからだが、途中で引き返すことになった。積雪があっという間に5cmほどになり、そこから先の道に不安を感じたからだ。中津市を出発した早朝は小雨で、特に冷え込んではいなかった。だから九州北部からずっと南へ下った霧島で初雪を経験するとは考えてもなかった。スマホで高度を確認すると標高1000m辺りから強く降っているようで、のどかに撮影を楽しんでいる観光客もいた。1年に1度の長いドライブを楽しむつもりだったが、鹿児島へは到達出来ず、ホテルへ引き返すことになった。
Location
宮崎県小林市
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農業廃棄物回収。
目覚めてすぐ体調の悪化を感じた。今日はたった1日だけ受け付けてもらえる廃棄物回収の日だ。農業の廃棄物は大型ビニールやプラ、農薬容器と肥料袋など。夏の間に貯まった廃棄物はかなりの量で、狭い小屋には1年と置いておけない。つまり回収日に出せないと翌年困ったことになるのだ。体の不調を感じつつも幸いだったのは市販の風邪薬がしっかり効いてくれたことで、朝早くに山へ上がって廃棄物を軽トラの荷台に載せることができた。天気は回復するものの屋外はもう日中でも寒い。体調に堪える1日だった。
Location
山国町草本
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今日も雨。
雨の日が続いている。冷たい雨だ。なのに落葉は遅く、新高にはまだしっかり緑の葉が残っている。雨に濡れた地面では草刈機を走らせにくく落ちた葉も砕きにくいから、落葉処理は来週になるだろう。おまけに風邪を引いてしまったようで鼻水が止まらず喉も痛い。今日は山へ上がって園を見回った後、梨農家を訪ねて防除用水の請求書を渡した。雨の日だから皆に会えないのは想定の範囲。とにかく今日は帰って寝ようということで、早々に山を下りた。
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山国町東部梨団地
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機械会計をやる。
11月の電気代が口座から引き落とされた。梨団地が共同で利用している水道の汲み上げポンプや機器の電気代だ。この1年長らく不明だった水漏れ箇所がようやく判明し、修理後の経過が気になっていたところだった。初夏から水を多く使うせいもあり、電気代は急上昇。臨時に電気代を徴収して不安が募っていたのだ。結果、11月の電気代は無事下降。梨団地の農家で支え続けるには厳しくなっていたため、地中深くで水漏れしていた老朽化した水道管の交換に効果があったと知ったのだった。梨団地の皆へ請求書を作成して今日の仕事を終えた。
Location
竹田市久住町
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玖珠町、慈恩の滝。
日田市のグリーンセンターへ資材の調達へ向かった帰り、気分を変えようと遠回りの道を選んだ。その道中で滝を見つけた。玖珠川には数カ所に滝があるようで、そのひとつがここのようだ。接続している道の駅の名がまま滝の名だから、いちばん大きな滝なのだろう。滝壺に降りてみると水飛沫が舞っていて、それでなくても冷たい空気のせいで震え上がる。止まっていた時間は僅かなのにパーカーを濡らしてしまい、軽トラに戻ってもしばらく震えが止まらなかった。
Location
玖珠町慈恩の滝
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帰省。
帰省する。県内なのに他県への移動がより近い、というほど遠い。高速を使えば1時間短縮できるが風景が味気ない。帰省のルートは必ず高原を選ぶ。もっと近い下道もあるのだが、久住高原の風景は格別なのだ。郷里は、また新たな道が舗装され市内へのアクセスが格段に良くなっていた。大きな工場の敷地に通された狭く古い道路を使うことはもうなくなる。人口が減少する一方の田舎に道路の新設が要るのか判らないけれど、住民と工場共に利便性はぐっと高まるだろう。
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津久見市津久見港
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スズメバチの駆除。
幸水がようやく裸になった。新高の落葉はしばらく待たなければならず、だから幸水の枝から落とすことにしたのだが、オオスズメバチの集団を幸水の主枝に見つけてしまった。スズメバチの巣作りは冬を抜け、女王蜂が飛び立つ春のはずだが、これだけ集まると疑ってしまう。とにかく打ち払って巣があるかどうか確かめないと、来年の夏は近寄れない梨棚になってしまうだろう。スズメバチは顎を鳴らしてこちらを威嚇していたけれど、なんとか刺されずに駆除は終えた。その後ノコで大きな枝を切り落として巣の有無を確認したものの、それらしい空洞は見つからなかった。ただ、顎で切り開こうとして傷ついた樹皮は残っており、蜂の行動が理解できないまま保護剤を塗布してスズメバチとの格闘は終了となった。
Location
山国梨棚豊水幸水園
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今年最後の防除。
収穫後の防除2回目。今年最後の防除となる。梨の木は冬に入って休眠状態となり、雑菌の活動は低温で抑制され虫も姿を現さない。梨棚で動き回るのは人だけという季節だ。その入り口というか、梨の1年の終わりにやるのが防除だ。太陽が高くなる午前10時あたりまで待機、体が温まったところでSSに注水を開始して秋晴れの気持ちよい防除となった。このあと落葉処理という掃除をやって剪定に取り掛かる。
Location
山国梨棚豊水幸水園
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梨の枝を焼く。
収穫後、最初の枝焼きをやる。葉が多く残っているため剪定に取り掛かれず、目立つ枝だけ落として焼くことにしたのだ。昨日に続いて今日も寒い。ほんの数日前まで焚き火は熱くて不快だったのに、今日の火は離れ難い。指先を温め、足を炙ってようやくノコが引ける。本格的な寒波の前にもうこんな調子で、厳冬と噂されているこの先が乗り切れるだろうか。
Location
山国梨棚新高園
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冬の海岸。
指先が冷たい。厚めのパーカーを着ていても冷たい風が防げない。唐突にやってきた冬の朝だ。これで梨棚の落葉が一気に進むだろう。梨棚メンバーと定食屋で昼を食べ、今年の反省と、ついでに経理のアドバイスをもらった。仕事に追われていたら、年末はすぐそこに迫っている。今年は新高が特に不作だったぶん収穫が早く終わった。喜べない事態なのだが、そのぶん早く剪定に取り掛かれそうではある。メンバーと別れてから中津市街地へ向かい、剪定のための新しいコンテナと作業用の手袋を買った。このゆったりした時間も勿論、収穫量と引き換えだ。
Location
中津市中津港
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農具小屋の掃除。
朝の深い霧。今日は雨が降るのかよくわからない天気だ。雨が降るのであれば早めに動いて農具小屋の掃除を終えなければ、と早朝から山へ上がった。農具小屋の掃除を急ぐ理由は、キャリーを新高園に置き去りにしているから。電動のキャリーと合わせると農具小屋はいっぱいになってしまうので、先に掃除をしてからキャリー2台の収納という順番になる。農具小屋は夏の間にムジナが住み着いてしまい、緩衝材やナイロン紐で営巣して無茶苦茶になっている。それらを全て外へ出して焼き払った。すっきりすると気持ちがよいけれど、来年は侵入されないよう対策しておかないと、また同じことの繰り返しだ。
Location
山国梨棚新高園
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英彦山の紅葉。
標高600mを境に紅葉が進んでいる。梨棚は400mあたりの山の斜面にあるためか、葉はまだ青い。山国町から福岡へ走ると英彦山があり、頂上付近の県境は紅葉が見頃だ。梨棚と英彦山は直線距離にして8kmほど。この8kmを紅葉の波が下ってくるのにあと1週間は要るだろうか。梨棚の草刈りは順調に進み、あとは落葉を待つばかりだ。
Location
福岡県英彦山山頂
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落葉を待つ。
草刈りがひと段落ついた。落葉を集めやすいよう樹幹のまわりと棚の支柱まわりの雑草を払うだけだから順調な作業だった。あとは落葉を待つばかり。黄色く色付いた葉が増えれば、突然小雨のように散り始めるだろう。その間にどこかで最後の農薬を散布し、農具小屋の掃除もやらくては。おそらくあと1週間ほどで落葉が加速するのではと踏んでいるが、ゆっくり待ってもいられないから適当なところで農薬を入れ、葉の粉砕を初めてもよいかもしれない。
Location
山国梨棚新高園
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魔林峡。
草刈りを終えてから魔林峡へ向かった。良い天気だし、ブログ用に落ち葉が流れる渓谷の水面が撮れると考えたからだったが、紅葉どころか落葉もまだまだ少なく、やたらと澄んだ流れを撮ることになった。水深は2、3メートルほどか。川底までしっかり見える透明度に日の光が差して青いゼリーみたいに見える。平日だというのに小さな渓谷を見物にやってきた観光客がちらほら。カメラを構えた老人がしきりにシャッターを押していた。いつもは寂しい山国町だが、今週末は人が増えるかもしれない。
Location
山国町魔林峡
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チップソー2本目。
注文していたマキタの刈払機のアタッチメントが届いた。電動の刈払機は先端を取り外せる仕様だから、先端だけもう一本チップソーを購入したのだ。なぜ2本も必要なのか、と言うとワイヤーとチップでヘッドを交換するのが面倒だから。どちらも一長一短があり、柔らかく細い雑草が斬れないチップに対して、ワイヤーは太く固い雑草が切れない。都度ヘッドを交換すると時間がかかるから、数秒で取り替えの効くアタッチメントごと購入したわけだ。これでどんな場所でもすぐ対応できる。時短はひとりきりの農作業では重要なのだ。
Location
マキタ電動刈払機
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秋らしい霧の朝。
昨夜の雨が残る朝。霧も深い。山を上がるほどに霧が濃くなり、軽トラを降りて歩くと身体が濡れる。秋以降は雨が降ると霧が出る。霧は陽射しが戻ればすぐ消えてしまうけれど、雨が続けば体温を奪われて、15℃以下だと耐え難くなる。これはこの3年山にいて学んだことだ。無理をすれば余計に時間を食う。いつも時間に追われているからこそ、無理せず山を下りることも知っておかないといけない。
Location
山国町東部梨団地
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深耶馬溪の紅葉。
昼近くに雨が降り出した。ぱらぱらと弱く長い秋らしい雨だ。草刈りのバッテリーが丁度切れたところだったし、で深耶馬溪へ軽トラを走らせた。自宅へ戻る途中に紅葉を見たかったからだが、山は紅くなっておらず、そのまま葉を散らしてしまう感じだった。日曜日だから観光客は多く、カメラを抱えた人も多くいたけれど被写体に困ったことだろう。満車の駐車場を出る頃には雨が本格的になり、買い物は諦めてそのまま帰路に着いた。
Location
中津市耶馬溪町深耶馬溪
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樹幹まわりの草刈り。
樹幹のまわりの草を刈り始めた。と言っても梨棚の外周を優先しているため、そしてバッテリーの容量に縛られているため、今日進めたのは豊水の一列だけだった。もうじき落葉が本格化する。樹幹まわりの雑草を刈るのは、落ち葉を集め易くするためだ。集めた落ち葉は最後にまとめて草刈機で粉砕する。粉砕の直前に農薬を散布し、草刈機を走らせ、そして冬がやってくる。農作業に追われていると、年末はすぐだ。
Location
山国梨棚豊水幸水園
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SSを動かす。
今年最後の防除に取り掛かる。まだ緑の葉が残るうちに1回、落葉後に1回。どちらも黒星病の活動を抑えるためだ。今年も深刻な被害には至らなかったものの、豊水と幸水では黒星病が汚した梨が少し増えた。だから防除カレンダーに示される散布に従って、収穫直後の今日、久しぶりにSS(農薬散布車)を動かした。簡易的な屋根に幌だけで屋外に晒している車体だから、運転席にはゴミが溜まり、猫の足跡が無数に残っている。幌の新調と洗車で年を越させてあげよう。
Location
山国梨棚豊水幸水園
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冬の準備。
ようやく明日の朝で出荷が終わる。落果処理した中から拾い上げた、出荷に耐える数少ない梨だ。各店舗には出荷の終了はもう告げていて、数の不明なB級品が残っていると説明してある。だから選果するコンテナの数も出荷数もほんの僅か。しかし僅かであっても軽トラで運ばねばならず、出荷時間も変わらない。それも明日の早朝で終わるというわけだ。今日は豊水幸水園の草刈りをやり、明日は出荷後に農薬散布の予定だ。剪定の冬が急速に近づいている気がする。
Location
中津市三光
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紅くない山。
この時期、山へ向かう道すがら紅くなった木々を見るはずなのだが、山はまだ緑だ。暖かい日が続けば紅葉は遅れ、寒くなれば早まるとして、今年はどうなんだろう。新高園の落果処理が今日終わったのに、葉はまだ緑。黄色く色づいた葉も少ない。落葉が遅れれば落葉処理も遅れ、それに合わせて今年最後の農薬散布も遅れる。寒さが本格化してからの防除作業は避けたいところなのだが。
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山国町コロナ運動公園
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収穫の後片付け。
台風が去って青空が広がった。山国川は台風が去ったあとらしく澄んでいる。気温を気にしていたがそれほど下がらず、落果処理も捗って気分良く山を下った。落果で枝にぶら下がった袋のなかには、まだしっかり枝にしがみついているものもあり、僅かではあるものの収穫となる。10月は軽トラの荷台に満載していた新高ではあるが今日はたった6コンテナ。しかもレモンのように小さく選果後は半分ほども使い物にはならないだろう。梨棚の掃除とはいえ、それでも収穫は収穫だ。明日はこの小さな新高を抱えて終盤の出荷だ。
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道の駅耶馬トピア
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11月の冷たい雨。
出荷準備をしつつ暗い空を気にしていると、雨がぽつぽつ降り始めた。その後は予報通りの空模様。せっかくの連休なのに客足が遠のいてしまうだろう。雨を見越して出荷量を少なめにしてはみたが、直前になって失敗したかなと思う。雨が去る週明けはぐっと冷え込むとの予報もあって、最後に売り切るのが難しくなってきそうな気もする。寒くなれば梨は売れなくなる。そうなる前になんとかしておきたいのだが。出荷後雨足は次第に強まり、廃棄する梨を持って山へ上がる頃には作業が難しいほどの降りとなった。コンテナに張り付いていたカエルには冷たすぎる雨だろうと考え、焚き火で穴の空いた去年の上着の買い替えを思い出した。
Location
山国梨棚新高園
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新高の収穫終了。
今日、新高の収穫が終わった。商品として店に並べる梨の収穫は今日までだろう。残りは落果が大半、ときどき見つかるB品は、追いかけ店に出すけれどもセール価格だ。肩から力がどっと抜け、ようやく1年が終わったという気分だ。明日から台風の影響か、再び雨のようだ。天気はもう崩れていて、朝は暗く寒かった。一時朝日が射したが広がる思い雲にすぐ隠れてしまった。このあと草刈りと落葉処理が待っている。その前に礼肥を入れなければ。
Location
中津市三光