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香麗収穫へ。
香麗の味見をした翌日の今日。梨棚メンバーが、少量づつ出荷を始めると言い出した。心変わりしたらしい。コンテナで5つ収穫するのだそうだ。昼食を奢ってもらった午後、こっちは山の暑さにうんざりして仕事を中断、収穫すると聞いたので来てみたわけだ。早生の香麗らしく、まだ収穫には早い幸水よりずっと大きい。採果鋏を差し込んで今年初の1個を降ろす。いよいよ大変な収穫の始まりだ。
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山国梨棚流線園
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香麗の味見。
梨棚メンバーと香麗(こうれい)の味見をやる。香麗は幸水より早く摘める早生品種。幸水より大きくそして甘い。そうなると幸水に取って変わるのではないかとも思うが、どんな品種にも良い点と悪い点があり、豊水との混植で花粉に不安が残る。それはともかく、出荷を迎えた香麗はとてもおいしい。今回の試食では、収穫にはまだ少し早いという結論に至った。最終的に園主が出荷日を決めるが、いましばらく待つことになりそうだ。
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山国梨棚流線園
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梨棚は渇水。
由布院は雨。玖珠町からぽつぽつ降り始め、由布院で大降りとなった。山国町まで距離にして50kmないというのに山国の山に雨は一滴たりとも降っていない。釣鐘山の降水量は0ミリ。なんとももどかしい。山国は渇水状態に突入しつつある。雨が降るなか県南部まで車を走らせ、再び伸びた実家の雑草を刈り取り、成長を遅らせるために除草剤をたっぷり散布してきた。それにしても熱い1日。日田市は38度を記録した。
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道の駅ゆふいん
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収穫前最後の防除。
収穫前では最期となる防除をやる。朝早くに出発して暑くなる前に終える、を目標としていたけれど、案外雲が厚く風もあってくらくらするような熱波に悩まされることはなかった。午後に山国支所へ向かい、中山間協定規約作成のための書類を受け取る。考えてみれば毎日ほぼ梨のために生きているなあと思う。自分のために何かしたかと思い返しても思い出せない。梨棚に散布した農薬が、ずいぶん大きくなった「なつしずく」からぽたぽた垂れて、順調な育成にほっとする。たぶん、この安堵に誤魔化されて自分のことは二の次になっているのだと思う。
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山国梨棚豊水幸水園/なつしずく
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雑草の保水力。
新高園の雑草が早くも伸び放題。刈ってやらないといけないのだが、降雨が期待できない今、短く刈り込んでしまうと地面の保水力が落ちる。朝早くの地面は雑草がたっぷり水分を含んで長靴を濡らすほどで、太陽が上がれば地面を陽射しから守ってくれる。梨の木1本から毎日200ℓの水分が奪われるのだとか。乗用草刈機のブレードを高く保ってうわべだけ刈ってやるつもりでいるけれど、やはり雨に勝つものはない。あと何日雲ひとつない青空が広がるのか。
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山国梨棚新高園
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水路の澄んだ水。
雨が降らず暑い毎日。収穫までに草刈りを終えねばとバッテリーを使い果たすまで刈払機を振り回すと、汗が滝のように流れる。そして喉の渇き。保冷バッグに詰めていた冷水はすぐ無くなって、渇きが癒えないまま山を下る。そのとき妙に目にとまるのが水路を流れる山水だ。水路は古いけれども水は澄んでいて冷たい。苔や枯葉が混ざることもなく、手で掬うと飲めそうなほど透明だ。この水が山国梨を育てるのだが、灌水設備のない梨棚では流れる水は使えない。収穫までにまとまった雨が欲しい。
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山国町草本
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体調を崩してしまう。
この暑さのためか体調を崩して持病に悩まされた。丸1日ダウンし週があけてふらふらしながら山へ上がったが仕事にならない。午後には早々に帰宅して今日に備えたせいか体調が回復して午前中に仕事をやり、午後は前半期最後の梨部会へ出席した。部会の開始まで猿飛まで車を走らせ、日陰で涼んで時間を調整する。猿飛甌穴群はいつ見ても水が澄んで気分がよくなる。天気予報ではあと2週間この日照りが続く。雲とそして雨が欲しいのは梨のためだけではない。この気温、この調子だとまたいつ体調が崩れか不安が付き纏う。
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山国町草本
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草刈りと長いドライブ。
朝は曇り。午後になるとすっきり晴れ渡った今日は、梨団地に農業公社が加わって皆で草刈りをやった。毎年1度、開葯小屋から公民館までの農道を掃除するのだが、この時期の草刈りはとても大変だ。幸い曇りでスタートし、陽射しが強まる前に終わったけれども疲れ切る。午後は仕事を投げ出して、とんでもない遠回りで帰宅する。鮮魚を求めて海岸へ走り、国東半島を経由して日田市へ戻ったのだった。晴れた日の国東半島の景色はとてもよい。
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国東市くにみ海浜公園
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恵の雨と断水。
ようやくの終日の雨。梨棚には恵の雨だ。そして自宅の給水が止まった。原因が判らず水道屋が駆けつけてくるまで水は止まったままだった。原因は落雷。数日前、自宅近くに落ちた雷がブレーカーを中途半端にOFFったせいだった。配電盤のブレーカーはONを表示していたように見えたが、スイッチは下がってポンプへの送電を止めていたのだった。ブレーカーを再度ONにすると何事もなかったかのように流れる水。とりあえずほっとした。
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日田市天ヶ瀬町
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幸水の裂果。
幸水に裂果が見られる。雨が多いはずのこの時期、といっても今年は少ないけれども幸水の子房が裂けてしまう症状が今年も発生している。急速に肥大が進む子房に細胞が耐えられないだとか、日照時間が足りず子房が大きくなれないところに細胞が抱え切れないほどの水分を含んでしまうだとか、原因はいろいろ聞くけれどどれもピンとこない。それより裂果の対処が迷信めいて農夫個人ごとに違うのが面白い。裂果を放置すると虫を集めるから落とせ派、裂果を落とすと裂果が伝染するので放置派、と両極端なのだ。幸い被害は極微。農業推進課からのアドバイスに従って落としている。
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山国梨棚豊水幸水園
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アキアカネ。
斜めから差し込む朝日を羽根に反射して、無数のトンボが飛び交っているのが見える。早速画像を、とレンズを向けてみたが羽根の反射はスマホには映らないようだ。山へ上がると、梨棚にトンボの姿はまだない。トンボはハエや蚊、アブを捕食してくれる益虫だ。これが山へ飛来して梨棚すれすれに飛んでくれるまであと少し。平地で見たトンボは夏を山で過ごすのだ。そして新高の出荷が始まる頃、また平地へと戻っていく。
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玖珠町古後
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落雷と灌水。
朝から雷鳴がすごかった。雷光と共に轟音が響き、だんだんと近づいて来て、とうとう自宅の近くに落雷した。破裂音と共に閃光が走り、何かが家屋に当たる音がした。かなり大きい音だったのに、雷雲が去ってから家の周りを調べてみても、これといった破片や裂けた樹木は見当たらない。何かしら被害があったのだろうと思える音だったが不思議で仕方ない。雷雲が去ると雨も止み、そこからすぐ青空が広がった。ひとつだけ良かったのは、雨が山国に11ミリほど降ったことだ。釣鐘山の降雨量をずっとチェックしつつ、雨量が更新されたときはほっと一息つけた。
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日田市天ヶ瀬町
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終わらない草刈り。
自宅の草刈りがやっと一区切りついたのだが、最初に手を付けたスロープの雑草がもう伸びている。時間をかけ過ぎたせいだ。とはいえ電力不足をやりくりして梨棚と自宅の草刈りをやり、ようやく終わりが見えたのだ。バッテリーをもう2つ買い足すべきか悩みつつ、梨棚のまだまだ残る雑草を考えて来年の夏には新品のバッテリーがあると助かるなあと思う。あるいは2口の充電器があれば迅速に充電しつつ対応できるかもしれないとも考え、いずれにしろ今年の収穫次第だと独り言ちた。
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日田市天ヶ瀬町
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草刈りとダニ叩き。
忙しい1日。朝5時に自宅を出たのはダニ駆除にうってつけの日だったから。天ヶ瀬町は霧雨、おそらく山国は曇りだろうと踏んで涼しいうちに農薬散布車を動かしたのが大正解。まず新高園にダニ剤を散布し、乗用草刈機で豊水園の伸びきった雑草を刈り取り、ハダニが逃げ場を失っている間にダニ剤で叩いた。午後は袋掛けと豊水の仕上げ摘果。しばらくは摘果と袋掛けをやり、それが終わったらいよいよ幸水の収穫となる。
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山国梨棚豊水幸水園
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フルーツキャップ届く。
収穫を前に、注文しておいたフルーツキャップがもう届いた。自宅が山の中のため運送会社に伝えるのに手間取り、結局早めに山を降りて配送を待つことになった。毎年思うのは、いざ荷物が届くとパッケージが大きいということ。これを3つ、豊水の出荷が終わるまで部屋で待機させることになる。使い始めればあっというまに使い尽くしてしまうが、それまでは柔らかく巨大な障害物だ。
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日田市天ヶ瀬町
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豊月の袋掛け。
豊月の摘果をやり同時に袋を掛ける。豊月の袋掛けで今年の袋掛けは終わり。ようやく一区切りついた気分だ。収穫まであと少し。やることはまだまだあるけれど、ほっとして肩の力を抜けるのは嬉しい。このあとは袋の掛け漏れ確認と豊水の仕上げ摘果に、梨の保護材貼りに、気が重い草刈りが残っている。新高園での作業に時間を費やす間に、豊水園の雑草がすっかり伸びてしまっている。そろそろ乗用草刈機を動かそう。
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山国梨棚新高園
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ツユクサ咲く。
ツユクサが咲き始めた。梨棚の地面に群生していて、刈り取らなければ青と緑の絨毯になるだろうけれど、草刈りの手を止めるわけにはいかない。梅雨が早めに消滅してしまい、保水のために根こそぎ刈り取ることはしないのだが、丁度花の咲く先端はどうしても刈り取らないといけない。去年は新高の袋掛けが遅れ、ツユクサが咲き乱れてから草刈りをやった。ことしは青い花が開く前に草刈りは終わりそうだ。
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山国梨棚新高園
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無数の船影。
帰省先から山国へ戻る日の早朝。朝靄にぼんやり無数の船が見えた。動いてないところをみると積荷待ちの船だろうか。ホテルの窓から潮風が吹き込むと帰省していると実感する。全方位が山に囲まれた山国町と玖珠町、そして天ヶ瀬町では嗅ぐことのない潮の匂い。たまには帰省してみるのもよいと思える時間だったが、エンジンを始動するともう梨の状態が気になる。帰宅してから山国へ向かうのは時間的に厳しいから翌日の予定を反芻しつつ車を走らせた。
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津久見湾
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実家の草刈り。
実家の草刈りに帰省する。覚悟してはいたが、かなり酷い状態な上に、1日ではとても終わらないほど雑草が生い茂っていた。そもそも駐車場の草刈りだけのつもりだったが、玄関から庭まで手のつけられない状態で、丸2日を費やしてとりあえず雑草だけは払っておいた。残りは家に這い上がろうとしている蔦。これの処分にあと1日どこかで時間を取って帰省することになるだろう。農地の草刈りだけでも大変なのに、これから先を考えれば、梨棚メンバーの動員が必須かもしれない。
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parent's home
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冷水。
朝一で防除をやる。太陽が高く昇る前に終えないと気温に耐えられないからだが、朝から陽射しは強く合羽を着込むと頭がぼうっとする。車両の水槽に水を溜めて散布し、また貯める。その合間に持ち込んだ冷水を渇いた喉に流し込み、農機小屋の影に隠れ、風にあたってしばらく体を冷やす。防除に時間をかけてしまうことになるけれども、この気温では仕方ない。終了は正午を過ぎ、冷水3本はすべて飲み干してしまった。
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山国梨棚新高園
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靄と高温。
靄が降りた早朝。太陽が昇ると靄は消えていったが、この時間からもう暑い。暗いうちはまだ涼しいのに陽射しと共に気温はぐんぐん上昇して寒暖差は10℃を超える。今日は午前中に仕事を切り上げ、資材と帰省に要る買い物で日田市を走りまわった。軽トラのクーラーは効きが悪く、窓を全開で走りつつ冷えたコーラで体を冷やした。明日は農薬散布車を動かし、明後日は広範囲の草刈りを予定していて気が重い。暑い中やるにはきつい仕事がしばらく続く。
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玖珠町古後
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ゴマダラカミキリ。
今年はカメムシの飛来が少ない代わりに、ゴマダラカミキリが多い。カミキリムシは梨の木に穴を開け根に向かって食害する。カメムシは梨の実に食害を及ぼすため、次の防除の薬剤をどうするか悩むところだ。今年のカメムシは姿をあまり見ないとは言え、梨棚に侵入していることは確かだ。どちらにせよ、数多く飛来するカミキリムシへの対応は急ぐべきだろう。
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山国梨棚新高園
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鳥の巣。
摘果が終わって袋掛けが始まるあたり、毎年決まって鳥の巣を見つけるが、今年はひとつもなかった。鳥の種類は判らないし、いつ卵を温めていたのかも知らない。ただ使用済みの小さな巣を見つけるのだ。袋掛けはもうそろそろ終わる。その最後の列に脚立を立てた時、主枝の先端に掛けられた巣があった。冬の剪定までこのままにしておこう。
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山国梨棚新高園
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伸びた猫。
暑い1日。収穫期の8月にジャンプしたかのように不快だった。コンビニに住み着いた猫は駐車場の隅で伸びている。幸い強い陽射しは午前中まで、午後は曇りからにわか雨となり、猫達は雨を予想していたのかもしれない。この調子で7月に突入すると灌水は必須となる。毎日ポリバケツで苗木へ水を運ぶ毎日となりそうだ。
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山国町ローソン駐車場
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雨上がる。
青空が戻った。同時に30℃超えの陽射しも。朝からあちこちで農薬散布車を動かす音が聞こえ、こっちも遅れないよう車両を新高園へ移動させる。防除は4時間ほど。気温が上がる前に終えてしまいたい。青空が見えたからといって、ぬかるみがすぐ乾燥するわけでもなく、慎重に車体を進める。農薬散布の終了まであとひと月。次はいよいよ収穫だ。
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山国梨棚新高園
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大きな落石。
長雨のあと。農道に木切れや砂利が散らばるのはふつうのことだが、たまに岩が転がっていることもある。大人ひとりの力では動かない岩だ。おそらく道路に転がり落ちた岩を数名で道路脇に運んだのだろう。今朝も転がった岩を見つつ山を上った。怖いのは、運悪く落石や土砂崩れに遭遇する不運だ。豪雨や雷雨の最中は山へ上がらないか、すぐ下山するべきだろうとは思う。なかなかそうは出来ないのが現実だったりもするが。
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山国町市平
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雨に邪魔される。
午後に雨が激しく降った。1時間ほど軽トラに避難し、雨後に袋掛けを再開した。せっかくリズムが掴めていたところを中断されると後はぐだぐだになる。枝には水滴が残って子房に袋を被せると顔に降りかかってくる。予定していた枝までは到達できなかった。明日はヘルプの農夫さんが来てくれる最終日だ。少しでも多く掛けてしまいたい。
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山国梨棚新高園
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濡れた新高の子房。
新高の子房が濡れ続け、前回の農薬散布から総雨量100ミリはもう超えている。つまり農薬の防御は流れ去り無防備な状態というわけだ。このまま袋を掛けてしまってよいのか不安はあるけれども待ってもいられない。黙々と雨に打たれながら袋を掛けるばかりだ。明日降ればあとは一時的ではあるが雨は上がる。その隙に農薬散布車を走らせ雑菌の活動を抑え込む。7月まであと少し。黒星病が鎮まるまですぐだ。
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山国梨棚新高園
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新高の収穫予想。
短い晴れからまた長雨。濡れた作業着で仕事をやる日々がまた始まった。手袋は絞れば雨水が滴る。新高への袋掛けは終わりが想定できるほどには進んだ。ヘルプの農夫さんもそろそろ引き上げの頃合いだ。今年の収穫は、掛けた袋の数から例年の半分もないとはっきりする。主力の新高がこれでは寒い夏になりそうだ。
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日田市天ヶ瀬町
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高原を走る。
食事に誘われて阿蘇市まで走った。人と会う予定が2つ入った珍しい日で、午前中に仕事を切り上げて約束を果たした。久しぶりに走る瀬の本から阿蘇市だが、夜の帷が降りつつある中でも景色は雄大で美しい。日々梨棚に縛り付けられていると、たまには無理をしても休みを取るべきだと感じる。
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熊本県南小国町瀬の本